11mm以下のターンテーブルにも対応

ユキム、バキューム式レコードスタビライザー「CVS-1」間欠バキューム機能搭載

公開日 2021/08/20 00:00 編集部:伴 修二郎
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ユキムは、同社が取り扱うブランドYUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYより、バキューム式レコードスタビライザー「CVS-1」を9月に発売する。価格は税込で176,000円での実売が想定される。

「CVS-1」

CVS-1は、レコード吸着システムの良し悪しを知り尽くしたエンジニアが、経験と実践をもとに開発したバキューム式レコードスタビライザー。マグネシウム・ディスクとレコード盤は、ポンプ吸引により密着して一体化することにより、振動と反りの問題を一気に解消するとアピールする。設計開発は、オリジナリティ高い成製品をリリースするフォースマイルラボ主宰の、山田真久氏による企画から行われた。高い制度の精密加工技術が要求される中、金属加工で有名な新潟三条・燕で製造されている。

使用用法はターンテーブルにマグネシウム・ディスク、アナログレコードを置いて、レーベル面にスタビライザーを装着。スタビライザーから伸びるチューブの先にある別筐体ポンプを作動させることで、レコード盤はターンテーブル・ディスクに吸着される。

間欠バキューム機能を搭載し、8分感覚で30分間バキュームを繰り返すことで、再生途中にレコード盤の吸着を損なわないとアピールする。モーター音は置き場所によって変動するが、約40〜45dBという再生中の音楽を邪魔しない消音設計となっている。また密着性を高めたシーリングゴムの効用で、反りのあるレコード盤(180g重量盤含む)も極端な変形場合は除いて、吸着状態を持続することが可能だという。

さらにディスク素材は純マグネシウムを採用。内部損失が高い金属により素材固有の鳴きが非常に少ないのが特長とされ、レコード盤との密着にも大きなメリットだとしている。ポンプと繋がるスタビライザーは、純マグネシウムと真鍮のハイブリッド仕様となっており、レコード盤の制振に貢献しているという。

ディスク素材は純マグネシウムが採用

そのほか、センタースピンドルは11mm以下のターンテーブルにも対応できるよう設計されているため、対応機種が広く汎用性を備える。またシーリングゴム劣化により吸着が不安定になった場合は、ゴムの交換が可能など消耗品のメンテナンスにも対応。またアイコール製IQ1300Aを所持している場合は、要望をだせばCVS-1へのアップグレートにも対応する。価格はゴムの交換とアップグレード共に未定としている。

外径寸法は、マグネシウム・ディスクがφ305×H7mm、サクション・ボックスがW108×H96×D138mm、スタビライザーがφ70×H50mm(ホース綱手含む)。

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