上位機と同じドライブベルトなど採用

Rega、アナログプレーヤー「Planar 3/2/1」に音質強化した「MK2」モデル

公開日 2021/05/27 00:00 編集部:小野佳希
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完実電気は、同社が取り扱うRegaブランドより、アナログプレーヤー新モデル「Planar 3 MK2」「Planar 2 MK2」「Planar 1 MK2」の3機種を6月3日より発売する。

Planar 3 MK2(ブラック)

価格は、今回発表モデルのなかでの最上位「Planar 3 MK2」が104,500円(以下、価格はすべて税込)で、MMカートリッジ「Elys2」搭載モデルも121,000円で用意。「Planar 2 MK2」はカートリッジレスモデルのみの展開で82,500円、エントリーモデル「Planar 1 MK2」もカートリッジレスのみでの展開で46,200円。

Planar 3 MK2(ホワイト)

Planar 3 MK2(レッド)

カラーバリエーションは「Planar 3 MK2」と「Planar 2 MK2」ブラック、ホワイト、レッドの3色を、「Planar 1 MK2」はブラックとホワイトの2色をラインナップ。それぞれ50Hz対応モデルと60Hz対応モデルを用意している。

Planar 2 MK2

Planar 1 MK2

3モデルとも、上位モデルにも採用されている「Advanced EBLT Drive Belt 」にアップグレードして音質を強化。Advanced EBLT Drive Beltは、ゴムを原料とした別注品の科学系素材を使い、さらに切れにくく、滑らかで、たるみにくい形状を開発したというもの。トルクに優れ、ワウ・フラッターも大幅に改善、耐久性で50%、ワウ・フラッターで35%性能が向上しているという。

トーンアームは、「Planar 3 MK2」が「RB330」を、「Planar 2 MK2」が「RB220」を、「Planar 1 MK2」が「RB110」を採用。いずれも、アームの中心であるハウジングを新規設計し、アンチスケーティングの設計や、硬度と垂直方向への動きを改善したほか、アームホルダーのクリップと針圧用のインディケーターを改善し、操作性が向上しているという。また、トーンアームの設計も見直されており、結果、ハウジングや台座、ヘッドシェルへのバランス配分が一層向上し、不要な鳴きが最小限となったともアピールしている。

「Planar 3 MK2」と「Planar 2 MK2」は、軽く、硬く、防振にすぐれた構造だというオリジナル工法で製作されたMDFキャビネットを特殊アクリル材で加工。硬度を高くして不要な振動を抑えるとともに、光沢仕上げでデザイン面も演出している。

「Planar 1 MK2」は、独自の生産工程によって優れた免震構造を実現したというウッドキャビネットを採用。このウッドキャビネットをメラニン材で加工して硬度をさらに上げ、不要な振動を抑制している。

「Planar 3 MK2」では異種合金による防振設計も採用。3mm厚のフェノール材製のプレートを底に、アルミプレートを天面に貼り、メインハブとトーンアーム台座を補強している。一方、「Planar 2 MK2」と「Planar 1 MK2」は、3mm厚のフェノール材製メインハブとトーンアームの間に貼ることで剛性を高めている。

3モデルとも、フット口径を大きくし、異種材で構成することでも防振に配慮するとともに低重心化も実現。そのほか、24V低振動モーターを搭載し、制御回路を見直したことによって、回転ムラを一層抑え、振動の低下を実現したともしている。

さらに、「Planar 3 MK2」ではメインハブのベアリングをカートリッジで覆い、ベアリングにかかる圧力を均等に分散。これにより、滑らかな回転とベアリングの耐久性が向上したとする。また、シリンダー部も新規設計で、これによってもより滑らかな回転と音質の向上を図っている。加えて、サブ・プラッターは、材質の密度と硬度がともに上がっている。

また、12mm厚カスタム仕様のガラスプラッターを採用。透過率が高く、美しい仕上がりにできるという“OptiWhite”加工を施している。

MMカートリッジ「Elys2」は、コイルがL/R 独立設計となっているほか、従来モデルの「Elys」からコイルのワイヤリングを改良。ワイヤーの長さが33%以上短くなったことにより、「楽器の細やかな表現が向上し、さらに音場の広がりと歪の少ないクリアーで、レコードならではの音圧が豊かな低域を実現した」とアピールしている。

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