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23日まで無料視聴可能

音楽ライブを4K/DSDの“高画質・高音質”で生配信。コルグの挑戦で感じた「新しい現場感」の可能性

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
2020年11月17日
KORGは、渋谷にシンセサイザーとエレキギターを中心としたショウルーム「KORG EXPERIENCE LOUNGE SHIBUYA」を11月14日にオープン。そのこけら落としのイベントとして、高音質ストリーミングサービス「Live Extreme」を活用した4K+DSDによるライブ視聴会が開催された。

KORG EXPERIENCE LOUNGE SHIBUYA

演奏はTENDREとドラマー松浦大樹、サックス小西遼の3名。3人はG-ROCKスタジオにてお互いの顔が見える三角形の位置に座って演奏を行い、その模様をインターネット回線を通じて、コルグラウンジで4K+DSDのクオリティで視聴できるという仕組みだ。TENDREは、こちらもコルグのシンセサイザーの新製品である「NAUTILUS」「opsix」を駆使したライブパフォーマンスを披露した。

Live Extremeの第一回目のストリーミング

「Live Extreme」は先日キング関口台スタジオでの実証実験を成功させたばかりだが、アーティストの生ライブの配信は今回が初めての試みとなる。

コルグラウンジでは、Live Extremeの受信用に専用に設計されたUbuntuマシンを使用、VLCソフトでストリームを受信する。オーディオ装置にはDACにKORG「Nu I」、プリメインアンプにはラックスマン「L-509X」、そしてFocalの「Kanta N2」という高級システムを活用しての試聴会となった。

Live Extremeの受信には専用のUbuntuマシンを構築

コルグラウンジは元々ダンス教室を行なっていた場所を改装したということで、多少大きめの音を出しても問題のない環境(楽器の試奏ができる場所でもある)。そのため、自宅ではなかなか体験できない迫力のサウンドでライブストリーミングを体験することができた。

音の面では、何よりも身体全体で感じるような低域の迫力。ライブの現場とは異なるものの、それに近い「非日常感」「ワクワク感」を感じさせてくれる。またTENDREの声の柔らかさや癒しの要素は、ハイクオリティの配信だからこそナチュラルに身体に染み入ってくる。アンサンブルだからこそ生まれる緊張感、お互いへの音楽性へのリスペクト溢れる温かな距離感も伝わってくる。TENDREが駆使する2種類のシンセサイザーの個性、音の“遊び”もよく見える。

TENDREファンの女性が多めな視聴会

また、映像クオリティについても特に黒の質感の描き分けが印象的。今回はTENDREのジャケットも黒、コルグのシンセサイザーやヘッドフォン、マイクなども含めて黒が多めのステージとなったが、大画面でもそれぞれの質感が潰れず、ストレスなくディテールが見られることも印象的。

「Live Extreme」最大のウリでもあるが、映像と音声のズレもまったく感じられなかった。あえてイジワルな気持ちで映像と音声のズレがないか厳しくチェックしてみたが、たとえばハンドクラップなどでもまったく違和感を感じることがない。これは、リハーサルの際に、映像と音声のディレイについては綿密に調整を行った結果だという。

TENDREのファンで、普段は自宅で彼のストリーミングを楽しんでいるという参加者の女性は、「普段聴いている環境とは全然違って、楽器の違いがよく分かりますし、サックスの音も非常に素敵でした」と語ってくれた。一人ではなく、同じ音楽を愛する人が集まって体験を共有できるライブビューイングは、自宅で楽しむのとはまた違った“現場感”をもたらしてくれる。

23日までオンデマンドで視聴可能

このライブパフォーマンスは、11月23日までブラウザ上から無料で閲覧できる。配信フォーマットは4K+192kHz、4K+48kHz、フルHD+96kHz、フルHD+48kHzの4パターン。家庭のネットワーク環境に合わせて選ぶことになるが、余裕があればぜひ最高スペックのストリームを楽しんで欲しい。

●KORG EXPERIENCE LOUNGE SHIBUYA
〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町4-23 渋谷桜丘ビル2F
営業時間
平日 13:00〜21:00
土曜・日曜・祝日 11:00〜19:00
定休日…火曜日

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