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“音楽の曲芸飛行の場”を体験

WOWOWの“世界初”9.1ch AURO-3Dオンライン配信実験レポート。ライブ体験の新しい可能性を実感

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ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈

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2020年11月02日
WOWOWは、10月28日(水)に、世界初となる9.1ch AURO-3Dによるライブストリーミングの公開実験を行った。今回は、ピアノ・仲野真世、パーカッション・馬場高望のデュオライブが行われ、その模様はグローバルに配信が行われた。

ハクジュホールにて開催されたライブをAURO-3Dでグローバルに配信

AURO-3Dは、イマーシブオーディオ、あるいは空間音響とも呼ばれるいわゆるサラウンドを実現するデジタル再生のテクノロジーである。ベルギーのAuro Technologiesが開発した技術で、ドルビーアトモスなどとは異なり、チャンネルベースによるサラウンド技術であることが特徴である。

AURO-3Dは各チャンネルにサウンドが割り当てられるチャンネルベースのサラウンドテクノロジー

この配信実験を企画したWOWOWの入交英雄氏は、「以前に行ったMQAによるハイレゾストリーミングの実験、そして今回の3Dオーディオも、非常に情報量が多い音楽データの配信がとなります。どうしても帯域が必要になりますので、それをどのようにリーズナブルに実現できるかというのが非常に重要なテーマとなります」と配信実験の目的を語る。

エンジニアの入交英雄氏

AURO-3Dのコーデックでは、9.1chのデータを5.1chに埋め込むことができるため、MQA同様、帯域を圧迫せず経済的という側面があるという。今回の実験でも、11.5Mbpsの帯域で送信を実現したとのことだ。

こちらの音源は、11月4日まで再生ソフトウェア「VLC」を使って自宅でも楽しむことができる。AURO-3Dをフルスペックで再生するためには、デノンあるいはマランツ等のAVアンプに加えて、9.1ch分のスピーカーが必要となるが、5.1ch/2chへのダウンコンバートでも、音楽の内容も含め十分に楽しむことが可能だ(VLCの「ネットワークを開く」メニューから、配信URL「https://ll.smartstream.ne.jp/vod/auro3dstream.mp4/manifest.mpd」を入力することで再生可能)。

AURO-3Dの基本的なスピーカーセッティング

この日のマイクセッティングは入交氏が担当。舞台の左手にピアノ、右手にパーカッションが設置され、舞台中央の高さ3m程度の位置に5本のマイク、さらに2mほど上に5本のアンビエンス用のマイクが設置された。配信では、このマイクの真下で聴いているような体験を意識したマイクセッティングがなされているという。

ステージ中央上部に、2種類の高さのマイクが設置される

上下にマイクを5本ずつ設置。なお、写真では上側に6本のマイクが写っているが、うち1本はバランス調整用で実際には使用していないとのこと

公開実験は、まずホール内で生のライブを体験したのち、ホワイエにて構築されたサラウンドシステムで曲を聴くという段取りで行われた。こちらではAURO-3Dをフルで体験できるよう、デノンのAVアンプ「AVC-X8500H」と、GENELECのスピーカーを活用している。

AURO-3Dに対応するデノンのAVアンプ「AVC-X8500H」

GENELECのスピーカー

9.1chのAURO-3Dサラウンドをそのまま体験

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