ダブルシリンダー形状のDuoPole DS.31が特徴

ナスペック、仏AudioNecの取り扱いを開始。モジュール式スピーカーEVO lineを国内初導入

公開日 2020/11/09 20:10 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ナスペックは、フランスのハイエンドオーディオブランド「AudioNec(オーディオネック)」の国内取り扱いを開始。AudioNecはミュージックサーバーやアンプなど様々な製品をラインナップしているが、第一弾としてスピーカー「EVO line」シリーズを、11月10日より受注販売する。

AudioNecのスピーカーEVO line。左からEVO 1、EVO 2、EVO 3、EVO 4。EVO 4はサブタワーまでセット

EVO lineは、「EVO 1」「EVO 2」「EVO 3」「EVO 4」の4つのグレードから構成され、モジュール式のキャビネットとなっており、キャビネットを追加することでアップグレードも可能となっている。カラーはホワイトとブラックの2種類をラインナップ。

EVO lineの最大の特徴は、オリジナルのダイポール・ドライバーDuoPole DS.31にある。高さは31cmのダブルシリンダー形状で、メンブレン(膜)の外側がサスペンションとして作用し、ダブルシリンダーの膜が重なり合う中央部がホーンのように動いて音を出すという仕組み。

EVO line全てに搭載されるDuoPole DS.31

EVO 1がベーシックモデルとなり、、このDuoPole DS.31と26mm Scan-Speak製ソフトドームトゥイーター、22cmScan-Speak製ソフトコーンウーファーを搭載して、3,000,000円(ペア/税抜)。

ブラック仕上げのEVO 1

EVO 2にはEVO 1に28cmソフトコーンウーファーが1基追加され、5,800,000円(ペア/税抜)。EVO 3にはさらに22cmと28cmのウーファーが加わり、11,500,000円(ペア/税抜)。トップクラスのEVO 4には、サブタワーとして38cmソフトコーンウーファーが4基追加され、価格は30,000,000円(ペア/税抜)となる。

DuoPole DS.31のメンブレンは、天然紙をベースに特殊な加工を施したもの。製造過程は極秘とのことだが、非常に薄く軽く作られており、またアルミフレームの中に収めることで、自由に動作できる構造となっている。再生帯域は400Hz〜12kHzをカバーする。

また、超強力な28cmネオジムマグネットを搭載、1テスラ以上の磁束密度を実現しており、感度は100dB(1W/m)となっている。

トゥイーターとウーファーは、Scan-Speak製のソフトドームドライバーで、ペーパーメンブレンと近い素材のユニットが選ばれている。さらにすべてのユニットはそれぞれ独立したキャビネットに収められており、ドライバー間の内部波の影響を排除している。

Scan-Speak製のウーファーユニット

内部配線は、フランスEsprit社の単結晶素材Pure Copper 6N素線で構成されたケーブルを採用。これら内部配線もすべてアルミフレーム内に収め、外観に配慮した。スピーカーターミナルにはFURUTECHのロジウムメッキ燐青銅の端子を採用している。

また、日本国内向けはバイワイヤ仕様となっており、ジャンパーケーブルとしてWireWorldのEclipse 8が標準で付属する。

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