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プレス向けイベントが開催

ワーナーの“ハイレゾCD”が本日発売。クリプトンのMQA-CD対応スピーカー「KS-9Multi+」で再生する

編集部:小澤貴信
2019年08月07日
クリプトンとワーナーミュージックは本日7日、ワーナーのMQA-CD「ハイレゾCD 名盤コレクション<完全生産限定盤>」を、クリプトンのMQA-CD対応スピーカー「KS-9Multi+」で再生するプレス向け内覧を開催した。

「KS-9Multi+」

「ハイレゾCD 名盤コレクション<完全生産限定盤>」のラインナップ

MQA-CDとは、MQAフォーマットの音源を収録するCDのこと。対応プレーヤー、あるいは一般的なCDプレーヤー/BDプレーヤーとMQAデコード対応DACを組み合わせることで、ハイレゾ相当の音質を楽しめる。一方、通常のCDプレーヤーでは、CDとして再生できる。

ユニバーサルやワーナーミュージックは、ディスクの素材や製法の改良で音質向上を図ったUHQCDを採用したMQA-CDを“ハイレゾCD”として展開する。

MQA-CD自体は、2017年3月にOTTAVA Recordsから初のタイトルが発売。その後、ユニバーサルが2018年4月にUHQCD仕様のMQA-CDとして“ハイレゾCD”を100タイトル発売。同年7月には第二弾も発売されていた。今回、ワーナーミュージックから初の“ハイレゾCD”が発売されるかたちだ。

今回ワーナーから登場するのは全29タイトルで、同社の豊富なカタログから選び抜かれたというロック/ポップス/ジャズ/邦楽/クラシックがラインナップされる。価格は通常2,800円(税抜)、クラシックは3,000円(税抜)、2枚組は3,800円(税抜)。ラインナップは以下の通り。

<ポップス>
・アメリカ『名前のない馬』
・アニタ・ベイカー『ラブチュアー』
・ベット・ミドラー『ローズ/オリジナルサウンドトラック』
・クリストファー・クロス『南から来た男』
・ディープ・パープル『マシン・ヘッド』
・ドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』
・ドゥービー・ブラザーズ『キャプテン・アンド・ミー』
・ジャクソン・ブラウン『レイト・フォー・ザ・スカイ』
・ジョニ・ミッチェル『ブルー』
・リトル・フィート『ディキシー・チキン』
・ラモーンズ『ラモーンズの激情』
・リッキー・リー・ジョーンズ『浪漫』
・ヴァン・モリソン『アストラル・ウィークス』
・イエス『危機』

<ジャズ>
・チャールズ・ミンガス『直立猿人』
・ジョン・コルトレーン『ジャイアント・ステップ(モノラル・バージョン)』
・ジョン・コルトレーン『マイ・ウェイヴァリット・シングス(モノラル・バージョン)』
・キース・ジャレット・トリオ『サムホエア・ビフォー』
・モダン・ジャズ・カルテット『ラスト・コンサート』
・中森明菜『ベスト・コレクション 〜ラブ・ソングス&ポップ・ソングス〜』
・中森明菜『BEST』
・フラワー・トラヴェリン・バンド『SATORI<2017リマスター>』
・さだまさし/グレープ『私花集<アンソロジィ> (2016リマスター)』
・キリンジ『3<2018リマスター>』

<クラシック>
・Beethoven: Symphony No.9 / ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
・Berlioz: Symphonie fantastique / ベルリオーズ:幻想交響曲
・Brahms: Symphony No.1 / ブラームス:交響曲第1番
・Holst: The Planets / ホルスト:組曲「惑星」
・Elgar: Cello Concerto, Sea Pictures / エルガー:チェロ協奏曲、他

各タイトルは、ワーナーの所有するマスター音源を、英MQAにて176.4kHz/24bitに変換し、さらにMQA音源に変換。ワーナーミュージックジャパンで検聴した後に、国内でプレスされている。

マスター音源のフォーマット、および各ディスクに収録されたMQAのレゾリューションはタイトル毎で異なっており、例えばリッキー・リー・ジョーンズ『浪漫』はアナログテープを元にした2019年の192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bit MQAで収録。ドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』は、3Mデジタル・テープ(50kHz/16bit)を基にした2002年48kHz/24bit DVD-Audioマスターを44.1kHz/24bitに変換して収録している。タイトルごとの詳細は特設ページで確認できる。

今回の内覧では、このMQA-CDを、クリプトンのMQA-CD対応アクティブスピーカー「KS-9Multi+」(オープン価格、実売28万円前後)で再生。MQA-CDと共に、このKS-9Multi+もアピールされた。

「KS-9Multi+」によるデモの模様

クリプトンはUSB入力を搭載したコンパクトなアクティブスピーカー「KSシリーズ」をラインナップするが、KS-9Multi+はその最上位モデル。192kHz/24bit PCM、2.8MHz DSD、192kHz/24bit MQA音源に対応するUSB入力を搭載するほか、光デジタル入力、HDMI音声入力も搭載する。

MQA-CDの再生に対応したことも大きな特徴。CDプレーヤーやBDプレーヤーでMQA-CDを再生、それをKS-9Multi+へ光デジタルまたはHDMI経由で入力することで、最大176.4kHz/24bitのMQAをフルデコード再生できる。

内覧会では、(株)ワーナーミュージック・ジャパンの道島和伸氏が同社の“ハイレゾCD”について説明。継続的な“ハイレゾCD”の新譜発売を通じて、MQA-CDの認知拡大・普及を図っていくとした。また、第一弾ラインナップの反応を見て、今後のラインナップ展開も検討していくという。

ワーナーミュージック・ジャパン 道島氏

MQA JAPAN 鈴木弘明氏

クリプトンのオーディオ事業部部長 渡邉勝氏は、KS-9Multi+について改めて説明。KS-9Multi+が光デジタル端子はもちろん、HDMI端子からのMQA-CD入力に対応する希有なモデルであることを強調した。なお、HDMI入力でのMQA-CD再生については、HDMI出力を備えたBDプレーヤー/BDレコーダーであればどのモデルでも組み合わせ可能とのことだった。

通常版CD(上)と“ハイレゾCD”(下)

クリプトン 渡邉氏

内覧会ではKS-9Multi+で“ハイレゾ”を実際に再生。プレーヤーにはパイオニアのUHD BD対応プレーヤー「UDP-LX500」で同一タイトルの通常CDと“ハイレゾCD”を聴き比べるデモも実施。また、光デジタル入力とHDMI入力で“ハイレゾCD”の音調が変わるというデモも行われた。確かにHDMI入力の方が音に厚みが感じられたが、渡邉氏は「なぜ音の違いがここまで出るのか理由は不明だが、KS-9Multi+ではHDMIのほうが音が良いといえる。HDMI端子を備えMQAにも対応したアクティブスピーカーは他になく、ぜひKS-9Multi+でMQA-CDを楽しんでほしい」と述べていた。

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