メーカーアンケート(9)

<年頭アンケート:ティアック>リスニングスタイルは多様化するが、いい音で音楽を楽しみたい欲求は不変のもの

公開日 2019/01/10 16:03 Senka21編集部・竹内純
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(設問)2019年に御社が注力するカテゴリーにおける市場環境や消費動向、消費者の意識の変化をどう見るか。また、そこでの需要喚起・市場創造へ向けた考えや取り組みについてご回答ください

(回答者)
ティアック株式会社
TEACブランド担当部長
景井裕二氏



現在のマーケットはオーディオに限らず、ビギナーやミドル、ハイエンド、マニアといった今までの分類では不十分で、年代や嗜好でお客様のニーズが細かく別れ、従来のように一つのものをみんなに売るというスタイルは通用しません。ただ、音楽のリスニングスタイルは多様ですが、いい音で音楽を楽しみたい、という欲求は不変的なものとして、多くのお客様と共有できるテーマであると考えています。

そんななか、ティアックでは、新しいライフスタイルでの音楽環境を提案すべく、従来のサイズ感にとらわれないオーディオシステムとしてA4サイズのReference 500シリーズを投入後、モデルチャンジを重ね、505シリーズへと進化させ、オーディオを楽しむ新しい層のお客様にも積極的にアプローチを行って参りました。

マニア層に向けては、クロックジェネレーターといった純粋に音質改善に向けたアプローチを提供することで、手軽に良い音を楽しみたいお客様から、いい音を追求したいお客様まで、多様なお客様のニーズに答えられるよう心掛けています。

また、従来より掲げています「NEW VINTAGE」というコンセプトをティアック全体のコンセプトに拡張し、レコード、カセット、MDといった旧来からのビンテージメディアを現代の技術でサポートすることで、さらに多様なお客様のニーズに対応して参ります。特にターンテーブルは、今後も新しい技術を加えながら、音質へのこだわりだけでなく、レコードを聴く楽しみを販売店様とともに訴求していければと考えております。

加えて、ティアックというブランドに脈々と受け継がれる「録音」へのこだわりは、TASCAMブランドとして、スタジオや放送局の標準システムとして多くの現場で活躍しており、その中の技術から生まれたSD-500HRは、往年のオープンリールテープをDSDやハイレゾといった最新の技術で置き換えたティアックらしい製品として今後も拡販に努めて参ります。

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