インディーズ系やボカロPなどの楽曲も

音楽著作物の権利情報を一括検索できるサイト「音楽権利情報検索ナビ」が開設

公開日 2018/02/01 12:34 編集部:押野 由宇
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音楽関係団体等で構成する権利情報集約化等協議会は、音楽著作物の権利情報の一括検索サイト「音楽権利情報検索ナビ」を本日2月1日に開設したことを発表した。

一括検索サイト 「音楽権利情報検索ナビ」

「音楽権利情報検索ナビ」は、 まずはCDで発行されている音楽コンテンツに的を絞り、本協議会に参加する各団体・事業者が独自に保有するデータを統合して基本データベースを構築。日本レコード協会が提供する製品および収録曲データ、JASRACやNexToneが提供する作品データ、芸団協CPRAが提供する実演家データに加えて、これまでデータベース化されていなかったインディーズ系レーベルやボカロPなどネット系クリエーターの楽曲データも全てワンストップで検索することが可能としている。

データ統合・公開イメージ

サイトでは「音楽作品や録音物を利活用しようとする誰でもが、アーティスト名や作家名、楽曲・作品名や製品番号などから、権利者は誰なのか、問い合わせ窓口はどこなのかを簡単に検索することができます」と説明されている。

また、本サービスについて、ドワンゴは同社が運営する動画サービス「niconico」を通じて企画趣旨への全面的な賛同および積極的な協力をすることを発表した。

ニコニコでは同事業の推進・協力として自社が提供するアンケートシステム「ニコニコアンケート」で、2016年7月と10月の2回にわたり「創作活動」や「権利処理」に関する「クリエイター意識調査」を実施しており、合計で約3万8千人のニコニコユーザーの意見を同事業へ提供した。また今回の「音楽権利情報検索ナビ」公開に当たっても、ニコニコサイトTOPでのバナー掲出など、ニコニコで活躍するクリエイターへ広く周知していく。

まずは実証実験として、2月1日から2月28日まで期間限定公開し、そのニーズの把握や使い勝手等を検証するとしている。

なお、取り組みは平成29年度文化庁「コンテンツの権利情報集約化等に向けた実証事業」の一環であり、コンテンツの権利処理の円滑化を目的として、 まずは音楽分野の権利情報を一括検索できるプラットフォームの構築に向けた実証に取り組むもの。

権利情報集約化等協議会の構成は以下の通り。

【座長】末吉 亙(潮見坂綜合法律事務所・弁護士)
【委員】(五十音順)
荒川 祐二(株式会社NexTone 代表取締役COO)
伊澤 一雅(一般社団法人日本音楽著作権協会 常任理事)
三田 あけみ(ミュージック・ジェイシス協議会 事務局)
椎名 和夫(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センターCPRA 運営委員)
長野 文夫(特定非営利活動法人インディペンデント・レコード協会 理事長)
仁平 淳宏(一般社団法人日本ネットクリエイター協会 理事)
畑 陽一郎(一般社団法人日本レコード協会 理事・事務局長)
山下 智(インディペンデント・レーベル協議会 理事・事務局長)
渡邊 博一(株式会社ジャパンミュージックデータ 代表取締役社長)

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