旗艦機からHybrid DACモジュールを継承

<HIGH END>MSB Technology、準旗艦DAC「The Reference DAC」を出展 ー 約4万ドル

2017/05/20 編集部:小澤貴信
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「HIGH END 2017」にて、MSB Technologyは同社最新のD/Aコンバーター「The Reference DAC」を出展した。米国での販売価格は、基本構成で39,500ドル。

「The Reference DAC」(上:本体、下:電源部)

同社の旗艦DAC「The Select DAC」(約90,000ドル)の技術要素を継承したD/Aコンバーターで、The Select DACにおいて開発されたHybrid DACモジュールを本機も採用。旗艦モデルがこれを8基搭載しているのに対して、本機は4基を搭載する。本体と電源の2ピース構成、切削アルミによるシャーシが用いられている点は同様だ。

入出力がモジュラー化されており、必要なものを選択して搭載できることがMSB TechnologyのDACの特色。本機はThe Select DACと共通のモジュラーを用いている。入力モジュールは同軸/光、AES/EBU、独自のPRO I2S、11.2MHz対応のUSB、レンダラー機能に対応するためのLANなどを用意。レンダラー機能については、RoonReadyにも対応するとのこと。

クロックは、The Select DACがFEMTO 77 Clock(ジッター性能が77フェムトの意)を標準搭載しているのに対して、本機はFEMTO 140 Clockとなる。オプションにてFEMTO 77 Clock、さらに上位のFEMTO 33 Clockを搭載することも可能だ。

なお、MQAの再生もサポートしている。

The Select DACが非常に長い納期が必要になるのに対して、The Reference DACはすぐに届けられることもポイントだという。

「The Select Headphone Amplifier」(写真中央)のデモも

ブースでは、STAXのヘッドホンに対応した超弩級の静電型ヘッドホン専用ヘッドホンアンプ「The Select Headphone Amplifier」のデモも行われていた。

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