ベルリン市内にはフラグシップストアが誕生

<IFA>5万ユーロの超弩級ヘッドホン、ゼンハイザー「HE-1」に“ブラックモデル”

公開日 2016/09/06 14:06 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
IFA2016に出展するゼンハイザーは、ブース内のシークレットコーナーに“Orpheus”「HE-1」を展示。一部来場者のみに公開していたブラックモデルを試聴することができた。

ゼンハイザーブースのシークレットコーナーに展示されていたHE-1のブラックモデル

■超弩級ヘッドホンシステム「HE-1」のブラックモデル

既に多くの方々がご存知だと思うが、HE-1はゼンハイザーが今年の春に発表した超弩級のフラグシップモデルだ。静電型のヘッドホンと真空管ハイブリッド方式のアンプによるシステム構成を採っており、ゼンハイザーが誇るヘッドホンオーディオの技術の粋が詰め込まれている。詳細は過去のPhile-webニュースより参照して欲しい。

電源を投入すると真空管とヘッドホン、フロントパネルのノブがせり出してくる

アンプのベース素材にはイタリアのカラーラで産出した美しい模様を特徴とする大理石が採用される。これまでゼンハイザーのメインビジュアル、あるいは日本国内でのリスニングイベント等で登場してきたHE-1は白い大理石を使っていたが、今回IFA2016の会場で展示・試聴デモを行っていたHE-1のボディはブラックだった。

HE-1の静電型ヘッドホン。バンドには型番が見える

同社のスタッフに確認したところ、「もともと天然の大理石を使っているので、HE-1には一つとして同じ模様の製品はありません。カスタムオーダーによって、大理石の基本色をホワイトやブラックなど、お好みに応じて受けることができます」ということらしい。また音質に影響のないパーツであれば色味などカスタムチューニングも可能らしいが、その場合は別途カスタマイズ料金もかかるという。

今回もブースで試聴したサウンドは圧巻そのものだった。IFA会場に展示されたモデルは完成後にかなりの時間エージングを重ねた筐体だということもあり、筆者が以前に試聴したHE-1よりもボーカルの柔らかさと立体感、低域の打ち込みの鋭さと余韻の深みが一段と際立ったように実感された。

ゼンハイザーのスタッフによれば、同社のドイツ本社にあるハイエンドモデルのみを扱う工場のラインで、1日1台のペースを予定していたHE-1の生産体制が安定してきたため、いよいよヨーロッパから本格的に発売が開始されるという。

■ベルリンにゼンハイザーのフラグシップストアが誕生

現地時間9月5日に、ドイツの首都ベルリンにゼンハイザーのフラグシップストアがオープンした。フラグシップストアとしては、ゼンハイザー本社の敷地内“イノベーションセンター”に昨年オープンした1号店に続く2号店になる。

ゼンハイザーにとって2つめとなるフラグシップストア

ストアはベルリンの最も古い繁華街である通称“クーダム通り”の最も賑やかな場所にオープンした。周囲を見渡すとベルリンを象徴するランドマークであるカイザー・ウィルヘルム教会や、通りを少し歩くと市内最大の老舗デパートであるKaDeWeにも足を運べる賑やかな場所だ。

場所はベルリンを象徴するカイザー・ウィルヘルム教会の近くだ

オープンしたばかりの店内は多くの来客で賑わう

店内では「HD 800 S」をはじめとするオーディオファイルのヘッドホンが試聴できたり、MOMENTUM、URBANITEなど人気のプレミアムヘッドホンのカラーバリエーションを一堂に集めて比較、フィッティングも楽しめる。もちろん全ての製品がこちらの場所でダイレクトに購入、または注文できるのもストアならではの醍醐味だ。ベルリンにお越しの際はぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

「HD 800 S」などオーディオファイル向けヘッドホンの試聴コーナー

MOMENTUMシリーズも一堂に並ぶ




ガラスケースの中にきれいに並べて展示されたイヤホン。ゲーミング、DJ用のプロダクトまでゼンハイザーのあらゆる製品を一望できるのもフラグシップストアならではの楽しみだ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE