連続出力は130W×2

OCTAVE、旗艦機の技術を活用した真空管ステレオ・パワーアンプ「RE320」

2016/06/30 編集部:小澤貴信
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フューレンコーディネートは、同社が取り扱うOCTAVEの真空管ステレオ・パワーアンプ「RE320」を7月15日より発売する。価格は1,450,000円(税抜)。カラーはブラックとシルバーを用意する。

「RE320」

真空管「KT150」を搭載したステレオ・パワーアンプ。同社最上位のプリメインアンプ「V80SE」でも用いられたSE技術を採用する。また、増幅段には、旗艦モデルの超弩級パワーアンプ「Jubilee SE」の技術を活用しているという。

出力管にはKT150を4本、ドライバー管にはECC 82を3本使用。出力段は5極管接続プッシュプル構成としている。連続出力(4Ω)はHigh:130W×2、Low:75W×2。ピーク出力(4Ω)はHigh:200W×2、Low:140W×2。

背面端子部

本機はOCTAVEが「SE」モデルのために開発し専用設計による広帯域トランスを採用。大きな貯蔵電源容量と瞬発力をベースとした高い駆動力を実現すると共に、負荷の影響を受けず常に安定した性能での再生が可能になったとしている。

ノイズレベルを-110dB以下としたことも特長。「高能率スピーカーでもハムやノイズが聴こえない」と紹介されている。

筐体内部

本機は精度誤差±0.5%という高精度なバイアス調整をフロントパネルから行える。3回転ポテンションメーターとLEDによって出力管を瞬時にモニタリングでき、工具なども使うことなく天板上で個々のバイアス調整を簡単に行えるとのことだ。

また、外部ユニットを接続することでアンプの電源キャパシターをアップグレードできる独自の「Black Box」技術にも対応。キャパシター容量を「Black Box」(163,000円/税抜)使用時は4倍に、「Super Black Box」(430,000円/税抜)使用時には10倍に強化できる。これにより、鳴らしにくいといわれるタイプのスピーカー、極度にインピーダンスの低いスピーカーにおいても、本機は高い駆動力を発揮する。

多段式のソフトスタート/電源投入保護回路も装備。電源投入時に高突入電流によるストレスから保護することで、コンポーネントおよび真空管の寿命を大幅に伸ばすことが可能とのことだ。

入力端子はXLR×1、RCA×1。スピーカー出力は4mmバナナプラグ、6mm以上のYラグに対応した端子を1系統搭載する。

周波数特性は5Hz〜85khz/-3dB(5W出力時)、ノイズは100μV以下(150Hz〜15kHz, >-110dB)、全高調波歪み率は0.1%以下(10W/4Ω)、S/Nは100dB以上。バイアスはLow:35mA、High:40mAとなる。

消費電力は最小180W(無信号時)、最大550W、エコモード時20W。外形寸法は440W×210H×410Dmm、質量は27.6kg(グリルカバー含む)。

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  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドOCTAVE
  • 型番RE320
  • 発売日2016年7月15日
  • 価格1,450,000円(税抜)
【SPEC】●出力(4Ω):High…130W×2(連続)/200W×2(ピーク)、Low…75W×2(連続)、140W×2(ピーク)※8Ω出力時は20%減 ●出力段構成:5極管接続プッシュプル ●周波数特性:25Hz〜85kHz/-3dB(フル出力時)、5Hz〜85kHz/-3dB(5W出力時) ●ノイズ:100μV以下、150Hz〜15kHz>-110dB ●入力感度:RCA…0.8V(220kΩ入力負荷)、XLR…1.6V(20kΩ入力負荷) ●全高調波歪率:0.1%以下(10W/4Ω) ●S/N比:100dB以上 ●最小負荷インピーダンス:2Ω ●使用真空管:KT150×4、ECC82×3 ●消費電力:180W〜550W(エコモード時20W) ●入力端子:RCA×1、XLR×1 ●スピーカー出力:バインディングポスト×2ペア ●外形寸法:488W×210H×410Dmm(ノブ・端子・グリル含む) ●質量:27.6kg(グリルカバー含む)