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日本へのサービス導入は「非常に困難」

【独HIGH END】Qobuzが6月よりハイレゾストリーミングを開始 − ハイレゾDLとストリーミングのセットプランも

編集部:小澤貴信
2015年05月18日
5月14日から17日まで4日間にわたってミュンヘンで開催された「HIGH END 2015」で大きな潮流となったのが、TIDAL(タイダル)やQobuz(クーバス)といったロスレス音楽ストリーミングサービスだ。ハイエンドを含む数多くのオーディオブランドが本イベントで両サービスへの対応を表明したこともあり、大きな注目を集めた。

Qobuzの広報であるAlexandra Grillmeier氏。ハイレゾストリーミングを6月に開始する予定と明言

Qobusは、フランスを本拠地として、欧州でダウンロードによるハイレゾ配信とCDクオリティでのロスレス音楽ストリーミングの両方を行うサービス。月額19.99ユーロでTIDALの約2,600万曲に迫る膨大な楽曲をロスレスストリーミングしている。同社のドイツ担当広報であるAlexandra Grillmeier氏は、同社が2015年6月から24bitによるハイレゾストリーミングを行うことを明かしてくれた。

配信タイトル数や配信の具体的な方法は追って発表するとのことだったが、メリディアンのMQAフォーマットを用いたハイレゾストリーミング開始を予告していたTIDALに先んじて、QOBUSがハイレゾストリーミングのサービスインを実現することになるかもしれない。

また、Qubuzが新たに「Quboz Sublime」という新サービスを開始したことが正式に発表された。これは年額219.99ユーロで、CDクオリティ(44.1kHz/16bit)のロスレスストリーミングが聴き放題となり、さらにQubosが配信する24bitハイレゾ配信音源が30%〜60%オフで購入できるというものだ。本サービスはフランス本国のみで2014年から開始されていたが、今回ドイツ、イギリス、アイルランド、ベルギー、スイスなどQobusが提供されている各国でも始まることとなった。

また、Qobusが日本オーディオ協会が策定するハイレゾロゴを使用できる協定を、同協会と締結したことも発表された。ソニーのハイレゾ関連製品を購入すると、Qobusでハイレゾ音源が無料ダウンロードできるチケットがもらえるキャンペーンも実施する。

なお、日本への導入予定を聴いてみたところ「現時点では非常に難しい」とのこと。Spotifyをはじめとする欧州の定額ストリーミングサービスと同様に、日本上陸にはレコード会社や著作権管理会社との間に高いハードルがあるとのことだった。

今回のショウでは、ロスレスストリーミングとハイエンドオーディオによる高音質再生が大きなテーマとなっていた。ここまでハイレゾ再生で世界をリードしてきた日本だが、こうした潮流から取り残されざるを得ない状況は残念でならない。膨大な楽曲を高音質で自在に楽しめるという音楽ファンにとっては夢のようなサービスが、なるべく早く日本で開始されることを望みたい。

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