【CES】Zandenのフォノイコアンプ/オーディオノートはモノパワー「Kagura」が登場

公開日 2014/01/09 10:24 ファイル・ウェブ編集部
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現地時間の1月7日より開幕した「2014 International CES」。オーディオ系ブランドの集まるベネチアンタワー会場では、特に海外で知名度の高い日本ブランドも多数出展している。

■Zanden(ザンデン)

Zanden(ザンデン)のブースでは、今年は同社のフルシステムをMAGICOのスピーカーシステム「S5」でドライブ。アナログプレーヤーには米国グランプリ社の製品を採用し、昨年とはひと味違うデモンストレーションを行っている。

Zandenのブース。今年は同社のフルシステムをMAGICOのスピーカーシステム「S5」でドライブ

アナログ再生は米国グランプリ社のプレーヤーでデモ

ただし、やはり注目を集めているのは昨年のこのショウレポートでも紹介したフォノイコライザーアンプ「Model120」である。

フォノイコライザーアンプ「Model120」は、2系統の入力端子をXLRかRCAかを選択できるサービスを新たに実施

同モデルは同ブランドのエントリー機でありながら、透明アクリルにブラストをかけた美しいフロントパネルを採用したソリッドステート式。5つのイコライザー切り換えやフェーズ切り換えスイッチが装備されながら、7,500ドルという破格の価格を実現し、米国でも大きな反響を呼んでいる。

なお、この「Model120」は2系統ある入力端子をXLRかRCAかを選択できるサービスを新たに採用した。バランス入力にこだわるアナログプレーヤーのユーザーが増えているということで、このような対応をしているとのことである。なお、このフォノイコライザーは予想以上に人気が高いために、日本でModel100として販売予定のものが遅れているとのことである。

そのほか同ブースでは同じエントリーシリーズで、KT-120を出力管に採用するフルバランス駆動ステレオパワーアンプ「Model8120」とプリアンプ「Model3100」を組み合わせてのデモンストレーションを行い、その再現性の高さで来場者を驚かせている。

■オーディオノート

オーディオノートのブースではモノラルパワーアンプ「Kagura(神楽)」が登場。デモンストレーションを行っている。同モデルは昨年のCESにてプロト機が発表され、12月に正式発売を開始したもので、フラッグシップ機として同社の技術を集結させたモデルとなっている。

オーディオノートのブースではモノラルパワーアンプ「Kagura(神楽)」をB&W「801D」でデモンストレーション。熱心なファンが多く集まっている

出力管に大型直熱3極管211を採用したパラレルシングル動作で、内部は、電圧増幅部をモジュール化し、本体容積の4分の3を占める大型の電源回路には、本体上面後部にB電源用、内部に増幅用ヒーター用と整流管ヒーター用と、合計3個のトランスを搭載するなどこだわりの設計となっている。

昨年12月に正式発売されたモノラルパワーアンプのフラッグシップモデル「Kagura(神楽)」

さて、オーディオノートのブースでは昨年は自社で開発中の励磁型スピーカーシステム「BIYURA」でデモンストレーションを行ったが、今年は同社の試聴室で使用しているB&W「801D」を使用している。

「Kaguraの実力を把握していただくため、今年は汎用性のあるスピーカーでデモンストレーションをすることに決めました」と語るのは開発チーフデザイナーの廣川嘉行氏。同ブースには特に熱心な来場者が多く、持参したCDでじっくりと音楽を楽しむ方も多い。

なお、この「Kagura」の発売を記念し、同社では昨年11月から今年の3月までの期間、自宅での無償の試聴サービスを行っている。ラインアップは下記の通り。

パワーアンプ Kagura、SOUGA
プリアンプ M1000MkII、G-70
フォノアンプ GE-1
インテグレーテッドアンプ Overture

上記のアンプ類を持って担当者が伺う持ち込み試聴、あるいはMC昇圧トランス・ケーブル類の貸し出し試聴の2種類のサービスとなっている。興味をお持ちの方は同社のホームページをご参照いただきたい。

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