名門ブランドのユニークなアプローチ

<IFA>ベイヤーダイナミック、デザイン変更可能な「CUSTOM ONE PRO」や新ポータブルヘッドフォンを発表

2012/09/01 Net Audio編集部:浅田陽介
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ベイヤーダイナミックは、現地時間の8月31日よりドイツ・ベルリンにて開催中のIFAにて、二つの新しいヘッドホンを発表した。

ベイヤーダイナミックのブース

●自分なりのデザインにカスタマイズできる「CUSTOM ONE PRO」

CUSTOM ONE PROは、プロ向けのモニターヘッドホンとして人気の高いDT 770シリーズを母体として開発された密閉型モデル。

本機の最大の特徴は、その名のとおりイヤーパッド、ヘッドバンド、イヤーカップなどのカラー、デザインを自分好みにカスタマイズできることにある。

自分なりにデザインのカスタマイズが可能な「CUSTOME ONE PRO」

こちらはホワイトのモデル。カラーやイヤーカップのデザインも自由に変更できる

ヘッドホンがファッションアイテムとしても注目を集めるようになった昨今、こうしたユニークなモデルがヘッドホンの名門であるベイヤーダイナミックから登場することは、非常に意味のあることだ。

もちろん、本機はファッション性のみの追求に終わらないのがベイヤーダイナミックたるところで、ドライバーには新規開発となる16Ωのネオジウム・ドライバーを搭載。16Ωとした理由としては、市場をにぎわすさまざまなスマートフォンやタブレットデバイスなどでもしっかり駆動させることを目指したためという。

イヤーカップにはLRそろぞれのチャンネルに「サウンドスライダー」を搭載。主に低音の量を調整するものであるが、これにより普段のリスニング用途からモニタリング用途、クラブでのDJ用途などさまざまな利用シーンで最適なパフォーマンスを獲得することに成功している。

ヘッドバンドはベルクロ方式を採用したことにより好きな色に変更することができる

音質面で大きな特徴となるLRチャンネル毎に用意された「サウンドスライダー」機能。さまざまな用途での使用を可能とする機能だ

また、使い勝手の面では、交換可能なケーブルとしたことも注目だ。オプションのマイク付きケーブルを用いることで、スカイプなどの通話やゲームにも対応させることができる幅広さも兼ね備えている。

ケーブルは着脱式。マイク付きのケーブルもオプションで用意するほか、カラーも好みのものが選べるようになるという

価格は現地価格で199ユーロ、日本での発売は現在未定とのことだ。

●同社のアイデンティティを盛り込んだポータブル・ヘッドホン

ポータブル・ヘッドホンの新モデルとして注目を集めていたのがDTX 501 pだ。

ポータブル・ヘッドホンの新モデルとなるDTX 501 p

DTX 501 pを折りたたんだところ

本機は同社ポータブル機の上位モデルT 5 pをベースに開発されたというヘッドホン。ダイナミック・ドライバーを採用した密閉型とし、ポータブルに求められる遮音性を獲得したオンイヤー機となっている。

インピーダンスは32Ωで、1ケーブルは1.3m。質量を120gとしていることも持ち運びや移動中での快適な使用を実現している要素といえるだろう。さらには付属品として、丈夫なキャリングケースと航空機アダプターを用意するなど、モバイル用途を徹底して意識した細かい仕様も注目の一台だ。

付属のキャリングケースは丈夫ながらも薄く、かさばらないデザインとなっている

航空機アダプターも用意する

DTX 501 pの価格は現地価格で79ユーロとなっており、こちらも日本での発売はまだ未定とのことだ。

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