協同電子、フェーズテックのプリアンプ「CA-3II」など新製品3機種を発売

協同電子エンジニアリング（株）は、同社のフェーズテックブランドよりプリアンプ「CA-3II」など新製品3機種を発表した。

■プリアンプ「CA-3II」/12月中旬発売/￥577,500（税込）

上級機CA-1で開発された「ハイブリッドゲインコントロール回路」を採用。本回路のインピーダンスマッチング理論により、ソース機器から送られる信号の電力損失を生じない理想的なゲインコントロールを実現。必要十分な音量分解能をアクティブ素子を用いずに、高入力インピーダンス、低出力インピーダンスで可能にしている。またゲイン切り換えには電子スイッチを用い、縦続接続による音質劣化を防ぐため、48ステップ1段の減衰器で構成。電子スイッチには従来比で10倍近い高耐圧の工業用アナログマルチプレクサICを採用し、十分なダイナミックレンジとリニアティが確保されている。

本機からの改善点としては、強力な電源部を搭載するとともに、進化したデュアルモノラルコンストラクションを採用した。従来機のアナログ用電源トランス1個から左右、正負独立電源トランスとして合計4個の電源トランスをアナログ専用で使用。電源回路からアンプ回路へ、完全に左右対称をとるデュアルモノラルコンストラクションとして、高度な左右チャンネルの均一性を獲得させている。さらに電源回路には新たに合計80,000uFの電解コンデンサーを追加し、低インピーダンスを徹底するとともに、シャント型ローカル電源の採用と合わせて電源負荷によるパラーメター変動のない理想的な電源供給を行っている。

シャーシベースには1.6mm厚の鋼板に銅メッキ処理を施し、その上に塗装仕上げを行うことで剛性の確保と磁気歪の軽減を図っている。フロントパネルとトップカバーはアルミ材でつくられており、フロントパネルは10mm厚として無振動・無共振構造を徹底している。

その他、同社製品EA-3で高評価を獲得したオリジナルの「FULL SYMMETRICAL NON-FEEDBACK CIRCUIT」回路を全段のアンプに採用。無帰還回路ならではの表情豊かな音楽再生や、従来のトランジスター素子によるアンプで困難とされていた、豊かな音の階調表現、躍動感とS/N、卓越した空間表現の両立が達成されているという。

本体内部の回路は無共振・無振動・無干渉構造の実現と、シンプルな信号伝達を実現。アナログ回路とコントロール用デジタル回路の電源を通じた相互干渉による音質悪化を避けるため、それぞれに専用のトランスを設けている。また本機に用いられている部品も高音質再生にこだわっているという。

■パッシブ アッテネーター（連動機構付）「CM-1」/12月中旬発売/￥997,500（税込）
■パッシブ アッテネーター（連動機構無）「CM-1s」/12月中旬発売/￥892,500（税込）

同社特許取得のハイブリッドゲインコントロール回路を搭載したハイブリッド パッシブ アッテネーター。一切のアクティブ素子を用いることなく、高入力インピーダンス、低出力インピーダンスで優れた音量分解能を実現。10m以上の長さのRCAケーブルを使用しても高音域の劣化がないサウンドが楽しめるという。

無共振・無振動・無干渉構造を徹底したというシャーシは、アルミ材の8mm厚削りだしフロントパネル、5mm厚のトッププレートで構成。信号伝送系はシンプルな構造を追求し、回路には一切プリント配線を使用せず、最短距離を手間のかかる手配線で接続することで理想的な3次元部品配置を可能にしている。

■フォノアンプE-5専用AC電源ユニット「PS-EA5」/12月初旬発売/￥39,900（税込）

同社製フォノアンプ「EA-5」専用の強化電源ユニット。本体付属のACアダプター12V/0.5Aに対して、4倍の12V/2Aの電源容量を確保。入出力のACラインにフェライトコアを採用し、ノイズフィルター素子の追加とあいまってクリーンな電源供給を可能にしている。

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