【営業部長の2008年<ピュアオーディオ編>】CEC 石渡賢一氏

2008/04/24
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リターナーのオーディオファンと
新たな若年層にもアピール狙う



CEC(株)代表取締役社 石渡賢一氏
かつてアナログで一世を風靡したCECの石渡賢一氏はこう語る。「ネットオークションで当社のアナログプレーヤーを入手された方が、回転がおかしいという問い合わせがありました。よく聞くと、東京にお住まいの方で、関西の方から譲ってもらったとのこと。そのころはACモーターで、60Hzと50Hzでプーリーを変えなければいけない旨を伝えると、プーリーをくださいという。さすがに30年前の製品で不可能でした。そのような笑えないギャップがいまよくあります。今後は、この辺のノウハウの伝承が大きなテーマですね」。

さてCECの今である。「私どもでは、もちろん従来のオーディオファン層や、これから戻ってくるリターナー層は重視しています。それと同時に、iPodから入ってきたような若者層に、どうオーディオを楽しんでもらえるかに腐心しています。その一つの回答である、PCとのリンク可能なDAコンバーターDA53と、ヘッドホンアンプHD53Rはかなりロングランで、好調に推移しています。この夏にかけては、ポータブルオーディオとハイコンポの中間の入門機でありながら音がよいシスコンを用意しています。単品オーディオでは、かつて銘機として、世界で評価された、ベルトドライブCDトランスポート、TL1のフルモデルチェンジ発売いたします」。

(Senka21編集部)

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