ケーブルブランド探訪記(Harmonic Technology編その3「Pro-Silway MkIII+」)

公開日 2007/05/24 10:15
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「Pro-Silway MkIII+」
ハーモニック・テクノロジー編の第3回目は同社のオーディオケーブルの中核モデル「Pro-Silway MkIII+」を紹介する。

同モデルはOCC単結晶の超高純度純銀と純銅の合金を芯線とし、外来ノイズの影響や入力信号情報のロスを極小に抑えるため、アルミコートのポリエステルフィルムでコーティングを施している。さらに純銀メッキされた銅の編み線によるシールド構造により、優れたSN特性を獲得している。音質は「広大かつ深遠なサウンドステージを高精度に再現する」ことを目指したというモデルである。RCAとXLR仕様が用意され、それぞれのプラグはロジウムメッキ仕様となっている。ぜひともお楽しみいただきたい。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●RCAオーディオケーブル
「Pro-Silway MkV+」(¥84,000/1mペア)

●XLRオーディオケーブル
「Pro-Silway MkV+」(¥105,000/1mペア)

【Harmonic Technologyについて】
1998年、サンディエゴに創立されたケーブル開発・製造メーカー。ケーブルの特徴は「OCC Single Crystal」という素材を導体に採用している点にある。これは物質の結晶レベルにおける障壁歪の発生を極限まで低減するもので、素材は冶金過程で硬度に純化され、これまでのどんなケーブルも達成し得なかった伝達速度を獲得している。ラインアップは、オーディオケーブル、スピーカーケーブル、デジタルケーブルからビデオケーブル、フォノケーブルまで多岐にわたっているが、全てのケーブルにこの「OCC Single Crystal」素材が用いられている。ただし同素材にはシングル・クリスタル・シルバー(銀)とシングル・クリスタル・カッパー(銅)の2種類が用意されているので、これらの組み合わせが製品のグレードを決定している部分が大きい。また、このシングル・クリスタル・シルバーとシングル・クリスタル・カッパーを独立してインシュレートさせる手法も同ブランドの大きな特徴。さらに、シルバーとコッパーの割合やケーブル内での空間レイアウト、インシュレーション効果も徹底的に追求している。コネクターはRCAのみフルテック製だが、その他に関しては完全、自社開発、生産。穏やかな気候に恵まれたサンディエゴの地で作り込まれた、科学と冶金技術の結晶ともいえるケーブルを開発している。

※編集部より
5月21日発売の最新号『オーディオアクセサリー125号』の重点アクセサリー研究では福田雅光氏と岩井喬氏による「RCAオーディオケーブル35モデル ダブルチェック」を掲載。もちろん同ブランドのケーブルも登場している。ぜひともお楽しみいただきたい。

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