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カモミールボイスの持ち主・藤田恵美インタビュー4<アジアでの成功>

2007年01月04日
『camomile』シリーズのアジアでの成功は、口コミで広がっていった。

2001年に11月に数ある洋楽の中から厳選した名曲をカバーしたアルバム『camomile』をリリース。口コミで広がった香港で、ゴールドディスクを獲得するまでに。また、2003年3月にリリースした『camomile blend』は台湾では新型肺炎(SARS)や不況に苦しむ人々に“聴くクスリ”として大ヒットを記録した。

2003年にリリースしたセカンドアルバムは『camomile blend』をアジア7カ国(香港、台湾、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイ、インドネシア)で同時発売し、ヒットチャートにランクイン。それを受けて台北市でコンサートを行ったり、プラティナディスクを獲得したシンガポール、そして香港でもワンマンコンサートを成功させている。

2004年のシンガポール公演も盛況

2006年秋に発売された『camomile classics』は香港のHMVチャート5週連続一位を記録、現在もTOP10に入っている。恵美さんの人気は高まるばかりである。

興味深いのは、アジアのオーディオ誌『HiFi音響REVIEW』では、恵美さんの全作品が表紙を飾っており、オーディオファンに人気が広がっていったことだ。

恵美さんの全作品が表紙を飾った『HiFi音響REVIEW』



どうやら、香港、上海、台湾、シンガポールなどのアジア各国では音楽好きは自然にオーディオ好きになるらしく、聴くジャンルもジャズやクラシックに偏るということはあまりないようである。プロデューサーの奥野秀樹氏はいう。

「『インファナル・アフェア』という香港映画を見たとき印象的だったのは、冒頭の場面にオーディオファン同士の会話が出て来るんです。オーディオショップで、このケーブルを使ったらどうだったとか、確かそんなような会話をしていたんですが、そういうシーンが極めて自然に映画で描かれていることに感心したんですよ。」

ただし、アジアでの成功を奥野氏はこうみる。

「アジアのメンタリティに合っていたというより、アジアはきっかけだと思います。藤田恵美の歌は、世界に受け入れられるものだと思いますよ」

ちなみに弊社の『季刊・オーディオアクセサリー』vol.123「12人のオーディオ評論家が選ぶ優秀盤」という枠では、井上良治氏と林正儀氏が『camomile classics』を“特選盤”として挙げていた。両氏とも、恵美さんの声の美しさとともに、シンプルな、自然な音の広がりや、森林浴をするような透明感など録音面も評価。加工された感じのない、ホッとするような音の世界を、ぜひ一聴していただきたい。<終わり>

(オーディオアクセサリー編集部)