カモミールボイスの持ち主・藤田恵美 ― インタビュー2 <ノルウェーでの録音>

2007/01/02
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

藤田恵美さん(photo by 川村容一)

ノルウェーでの録音が収録されている『camomile』
カモミールシリーズは、実はノルウェーの国民的バンドVAMPが参加している。

第一作『camomile』(2001年リリース ポニーキャニオンPCCA-01613)は12曲中、8曲に参加、うち2曲は彼らのオリジナル曲を収録。第二作『camomile blend』(2003年リリース ポニーキャニオンPCCA-01938)はすべての曲にVAMPのメンバーが参加している。

その縁の始まりとなったのは、彼らとセッションライブ録音が行われたノルウェーのスタジオだった。(第一作の2曲M-8,M-9)「ノルウェーでの録音は面白かったです。スタジオは大きな窓ガラスを通して外が見えるんです。だから、ノルウェーの夕暮れや、通りがかった人たちがこちらからも見えるような場所で録音したんですよ。録音スタジオは閉ざされているのが当たり前の日本では、考えられないような環境です。それに演奏に参加していただいたVAMPのメンバーが、(ノルウェーでは知らない人はいないトップアーティストなのに)2階の窓から身を乗り出して外にいる人に手を振って話しかけたりしているんです。面白いですね。音楽を録音することへの感覚がそういうところに表れているかもしれません。」(※窓が開いているのは、コントロールルームです)

もちろん、ノルウェーで録音された作品も、“歌ったその瞬間の色付け”を大事にして仕上げられている。日本で録音された他2作品と比べて聴いてみるのも面白いだろう。

<続く>

(オーディオアクセサリー編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE