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<高橋敦のハイエンドショウレポート>高音質ソフトやライブにも注目したい

2006年10月07日
会場を一通り回り終えると、ふと、お目当てのオーディオ機器の展示に劣らず、「高音質ソフト販売コーナー」に目と耳を奪われていたことに気付いてしまった。


ソフトおよび書籍の販売は「S」ルーム。クレジットカード払いも可能
一般のCDショップではお目にかかれない希少な高音質版がこれでもかと並べられ、ものによっては試聴もできる。多少気が引けるが言ってしまうと、品揃えも試聴環境もPhile-webオンラインショップより上というわけだ。アンプやらスピーカーやらではそうもいかないが、ソフトは数千円程度なので衝動買いもいける。音楽ファンならこの機を逃すべきでないとおすすめしたい。

まず目に留まったのは、独自のマスタリング技術でオリジナルレーベルから提供を受けたマスターテープの音質を引き出す「Mobile Fidelity Sound Lab.」のCD/SACD。ジョン・レノンやEWFなどの名盤も並ぶ中、筆者が手にしてしまったのはMEGADEATHの「COUNTDOWN TO EXTINCTION」。

オリジナル盤は、極端なコンプレッションとイコライジングが施された90年代スラッシュメタルの音作り。ところがMobile Fidelity盤では、中低域の厚み、シンバルのサステインやドラムの響きなどがよみがえり、元のドンシャリ&ザクザクとは別物の生々しい音である。これは極端な例だろうが、他のディスクも期待できそうだ。

ビクターの誇るXRCDもかなりのラインナップが揃えられていた。やはりオリジナル盤を持っていることもあり村治佳織さんの「アランフェス協奏曲」を購入してみたが、全体に粒立ちが良くクリアという印象。

MEDEATHファンとオーディオファンの接点は少なく、筆者のような例外を除いてニーズは少ない気がするのだが…

XRCDは高音質盤としては有名どころだが一般での取り扱いは少ない

高音質盤にはSACDという選択肢もあるが、筆者のようにiTunes(パソコン)のライブラリをメインソースとしていると、パソコンに読み込めないSACDは手を出しにくい。通常CDの高音質化に取り組んでくれているレーベルの存在はありがたいかぎりである。

ソフトとはまた別に、会場で実際に聴ける「生演奏」にも注目したい。7日(土曜)12時からはアルトサックスの矢野沙織さん、8日(日曜)12時からはビブラフォンの藤井寛さんのライブがある(7日の方は記事掲載時にはもう間に合わないだろうか。ちなみに初日にはアルト歌手の小川明子さんのライブが行われた)。


テレキャスマスター徳武氏。右に見えるギターアンプも中村製作所の試作品
事前案内なしのサプライズも存在する。ノイズブロックトランスを展示している中村製作所のブースでは、「Dr.K」こと徳武弘文氏のエレクトリックギター生演奏でその効果を体感するというイベントが、日に何度か行われるようだ。

聴かせていただいたところ、トランスを通すとノイズ減衰はもちろん、音の立ち上がりが良くなっているように感じた。しかし正直なところ、ギターを趣味とする筆者は演奏自体の方に耳を奪われていたが。

徳武氏も含め、今回参加してくれているミュージシャンは高い評価を得ている方々ばかりである。オーディオの本質を見つめ直す意味でも、この機会に一流の生の音に触れてみてはいかがだろうか。

(高橋敦 プロフィール

hiend2006report