パイオニア、EXシリーズ最上位スピーカー「S-1EX」の限定モデルを発売

2006/09/12
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

S-1EX-LTD
パイオニア(株)は、同社の高級スピーカー“EXシリーズ”の新モデルとして、シリーズ最上位機の「S-1EX」のエンクロージャーに白木・光沢塗装を採用した200台限定モデル「S-1EX-LTD」を発売する。

発売は10月下旬、価格は1本630,000円(税込)。通常の「S-1EX」(関連ニュース)の価格は1本525,000円なので、10万円程度の価格差がある。

エンクロージャーは白木の突き板を採用し、何度も塗装と研磨を繰り返す光沢塗装を施した。

基本設計は「S-1EX」と同様。2003年に発売したフラグシップモデル「TAD-M1」の設計思想、ユニット設計や精度、素材、チューニングなどのテクノロジーを継承した。

広帯域にわたって駆動ユニットの位相と指向性をコントロールする同軸スピーカー方式CST(Coherent Source Transducer)を採用。トゥイーターには、軽量かつ高剛性という振動板材料として最も適した「TAD-M1」と同一のベリリウム振動板を採用し、高域再生周波数を100kHzまで高めている。ミッドレンジには実用金属中、最も軽く、内部損失が大きいという特徴があるマグネシウム振動板を採用。また、磁気回路にはフェライトマグネットの約10倍ものエネルギーを持つネオジウムマグネットを採用している。さらに鉄材には、スチールのブロックからの削りだしの流線型ヨークを採用した。

18cmウーファーには、アラミド織布とカーボン不織布を3層にラミネートした新開発の振動板を採用。センターキャップとコーンを一体化した1 ピースのシェル状(殻形状)振動板とし、形状の最適化をはかり、軽量と高剛性を両立することで、豊かでクリアな低音再生、カラレーションのない素直な中低域の再生を実現している。

また、65mmの大口径ボイスコイル、大型ネオジウムマグネットながら、振動板背面の抵抗を極力小さくするコンパクトな磁気回路を構成。さらに、振動板の背面側の形状を徹底的にこだわったエアロデザインをフレーム・磁気回路に採用し、S/Nの高い低音再生を実現している。

正確なタイムアラインメントを実現するためユニットの配置にもこだわり、精密なバッフル形状(プレシジョンカーブ)を採用。ユニットを聴き手を中心とする球(半径3m)に沿って配置することで、すべてのスピーカーユニットの向きを聴き手に合わせ、各ユニットからリスナーの耳に届く時間を同じにしている。さらに本機では、さらに正確なタイムアラインメントを実現するため、キャビネットを8度傾斜させた“スラントレイアウトエンクロージャー”を採用している。

また本機は、エンクロージャー内での不要な定在波の発生を抑えるABD(Acoustic Balance Drive)テクノロジーを採用しクリアな低域再生を実現したほか、台座に亜鉛ダイキャスト製の脚を採用し、しっかりとした設置を可能にしている。

【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22
TEL/03-5496-2986

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

新着記事を見る
  • ブランドPIONEER
  • 型番S-1EX-LTD
  • 発売日2006年10月下旬
  • 価格¥630,000(1本・税込)
【SPEC】●形式:位相反転式トールボーイフロア型、防磁設計(JEITA) ●スピーカー構成:3ウェイ方式 ウーファー18cmコーン型×2、ミッド/トゥイーター同軸14cmコーン型/3.5cmドーム型 ●インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:28Hz〜100kHz ●出力音圧レベル:89.5dB(2.83V) ●最大入力:200W(JEITA) ●クロスオーバー周波数:400Hz、2kHz ●ユニット極性:低域(+)、中域(+)、高域(+) ●外形寸法:422W×1283mmH×609Dmm ●質量:66kg(1本) ●付属品:グリルネット、スパイク受け×4