オーディオクエスト幹部が弊社を訪問 新製品の開発状況も明らかに

公開日 2005/11/07 17:15
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本日、米オーディオクエスト社の幹部が弊社を訪れ、オーディオクエストの製品開発方針についてのプレゼンテーションを行った。また、新製品の開発状況についても一部明らかにされた。

プレジデントのDean A. Miller氏

プレゼンテーションの模様

同社プレジデントを務めるDean A. Miller氏は、「オーディオクエストは創業して25年と歴史あるケーブルメーカー。すべての製品の音決めは、創業者でCEOのビル・ロウと、バイス・プレジデントのJoe Harleyが行っている。ケーブルは音を劣化させるので無い方が良いのだが、無ければ音が出ない。ケーブルは必要悪というのが我々の考え方だ」と同社の基本ポリシーを説明する。

Miller氏によると、オーディオクエストの売り上げは現在絶好調のようで、総売り上げの80%を占める米国での販売実績は、この3年間で倍になったという。

販売担当のバイス・プレジデントであるRichard J.Blair氏

販売担当のバイス・プレジデントであるRichard J.Blair氏は、同社ケーブルのラインナップについて説明してくれた。「我々の基本スタンスは、髪の毛のような細い導体は使わないと言うこと。細い導体を束ねるストランド・コンダクターではなく、ソリッド・コンダクターを採用している」と、他社製品との違いをアピール。「高級な製品では、導体をねじり、+と−を打ち消し合う構造にするなど工夫を凝らしている。我々の製品ラインナップは非常に多いが、同じ構造でも使用する導体を変えれば別の製品になる。これを効率よく展開しているのが我々の特長だ」。

さらに、絶縁体にも独自の工夫が盛り込まれている。「高価な素材であるテフロンや、ポリエチレン・エアチューブなどを採用し、音質向上を図っている」とし、「我々が強調したいのは、このような技術を比較的安価な製品にまで搭載していること。決してハイエンドのためだけの技術ではない」とアピールする。

製品開発担当バイス・プレジデントのJoe Harley氏

また Blair氏は、「このように様々な工夫を凝らしても、ソルダリング(ハンダ付け)がダメだとすべてが台無しになってしまう」とし、「オーディオクエストでは、高電圧をかけて無ハンダで溶接する技術を採用しており、これを1m2万円程度の製品にまで拡げている」と述べた。

製品開発担当バイス・プレジデントのJoe Harley氏は、同社が2006年春までに発売する製品を見せてくれた。詳細をここに書くことはできないが、iPod関連ケーブルやHDMI関連製品、さらには手頃な電源機器まで、オーディオクエストならではのユニークなポリシーが盛り込まれた製品が数多くスタンバイしている。また、これまで見たこともないような画期的なケーブルも開発中とのことで、エントリーからハイエンドまで、あらゆる層を満足させる新製品が続々と登場することになりそうだ。

(Phile-web編集部)

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