ケーブルブランド探訪記(CARDAS編その11「Entry Serie前編」)

2005/04/22
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G-MasterReference(L)
第11回目は同社エントリーシリーズのラインケーブルを紹介する。同シリーズのラインケーブルは4種類がラインアップされ、いずれもリッツコーティング2芯シールド構成となっている。カルダスケーブルを手頃な価格で利用できるアイテムとして注目が集まっている。


Crosslink1i
なお、この4モデルはいずれも切り売りタイプとなっているので、端末の加工が必要である。予算に合わせて選んでみてはいかがだろうか。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

■ エントリーシリーズのラインケーブル
「G-Master Reference(S)」\4,305/m (税込)
「G-Master Reference(L)」\4,725/m (税込)
「2 x 21」\3,570/m (税込)
「Crosslink 1i」\3,780/m (税込)




●カルダスケーブルの技術
創始者であるジョージ・カルダス氏は、現在では特許ともなっている黄金比マルチゲージ構造を開発することで全米中のユーザーに一躍認知され、MIT、オーディオクエストと並んで、米国ハイエンドケーブルの御三家と呼ばれるようになった。
(1)黄金比マルチゲージ構造
まずカルダスケーブルを語る上で欠かせないのが特許を持つ独自の黄金比マルチゲージ構造である。この構造はいかなるものであろうか。黄金比(=約1.618:1)は地球上の自然そのものと同じくらい古くから存在するものであり、この比が最も人間の感覚に安定感を与えるものであるという。同社ではこの比をマルチゲージの線径に応用することで、ケーブル内に発生する共振をもっとも有効に排除するのである。これにより導体内での安定したQを常に一定に保ち、信号電流の速度を周波数に関係なく同一にすることで、位相の整合を実現することができるのである。

(2)カルダスクロス
さらに、カルダスクロスと呼ばれる独自のクロスフィールド構成も特筆に価する。この手法は多層構造の各導体を一層毎に90度で交差させるというものであり、インダクタンスの内部上昇をさらに縮小させることができるのである。

(3)素材について
導体には高純度銅を採用。絶縁にはテフロンを用いると共に、薄いウォールチューブが空気絶縁の効果を発揮する。また、超純度のQYAD共融混合物ハンダを作成することで、コンダクタをコネクターとの完全な連結を実現している。
 

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