音の良い木の床材、サン・ミュージックステージの秘密

2004/06/01
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
天然の木による、音響床材「サン・ミュージックステージ」
●コンサートホールと同じ“木の床”を自宅試聴室/視聴室に実現

◆オーディオの試聴スペースはもちろん、ホームシアターや試聴室を構築する場合、重要な役割を果たすのが部屋の床である。ここがしっかりしていないと、音の振動で床全体が鳴ってしまったり、建物自体に共鳴して騒音問題が起こってしまうことにもなりかねない、大切な部分である。

一方、頑丈さを狙ってコンクリートなどでガチガチに固めた床では、聴いている音楽が沈んでしまって前に出てこないことや、妙な反射に悩まされることも多い。そこでコンサートホールなど、もともとコンクリートの建物でも、その床には木を使用している例が多く見られる。

では、音の良い木の床にするにはどうすればよいだろうか。「木で作ればいい」というような単純なものでもないのが事実で、コンサートホールでは、使用する木の材質から木目、さらには接着剤までもが吟味されている。しっかりとして、音のよい、天然のぬくもりのある本格的な木の床を作るには、それなりの床材を吟味するのが理想的でとなるわけである。

そこで音質重視の床材としてご紹介したいのが、コンサートホールやソリスト(楽器奏者)の自宅にも使用され、実績のある床材として知られている、「サン・ミュージックステージ」という床材だ。コンサートホールや楽器奏者はもちろん、オーディオ評論家、オーディオファンたちの協力で理想の音質を追求した、こだわりの音響床材である。

この「サン・ミュージックステージ」は、天然の木を使用し、優れた音質を実現するための特殊な構造になっている。厚さも十分なもので、きわめて頑丈な作りである。価格は決して安くはないが、こだわりの試聴室やホームシアター作りに、プロも認める本格的な木の床をチョイスしてみるのはいかがだろう。

◆「サン・ミュージックステージ」について
オーディオアクセサリー誌でもお馴染みのオーディオ評論家、江川三郎氏と田中材木店代表の田中敏夫氏により、声や楽器の持ち味を引き出す、音楽の場にふさわしい床材を作ろうという提案を行い、その共同研究開発を田中材木店と開始。指揮者の小澤征爾氏、チェリストのロストロポーヴィッチ氏やホールとの協力で検討開発した結果生まれたのが、音響床材「サン・ミュージックステージ」(PAT.)材である(通称:サンステージ)。

舞台で理想的な音響性能が得られるように木の目を考慮、スプルース材と樺材を、角度を持たせて積層させているのが特徴となっており、実際にサントリーホールをはじめとするコンサート会場、NHK交響楽団をはじめとするオーケストラやソリストに、広く採用されている。チェリストは、この床を演奏用の台として舞台の上に置いて使えるサイズにしつらえ、演奏先の各地を持ち回って使用しているほどである。

リスニングルームや、オーディオセットを設置する部分にこの「サン・ミュージックステージ」床材を導入すれば、今まではただの床だったのが、舞台並みの優れた音響性能を発揮させることができる。なお、一般向けの製品では木の目を平行に積層し、よじれを防止して製品化されている。

ラインナップには、740×600(\35,000)、740×900(\50,000)、740×1200(\65,000)、740×1800(\85,000)の4種のサイズが用意されている。総厚はいずれも41mmとなっている(いずれも税抜で、工事費等は含まず) 。詳細については、下記までお問い合わせを。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●問い合わせ
「サン・ミュージックステージ」設計・製造
合資会社 田中材木店
代表 田中敏夫
東京大田区東六郷2-1-7
TEL 03‐3735-3311(代表)
FAX 03-3735-3314

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク