フォステクス主催のスピーカークラフトコンテスト最優秀賞決定!

公開日 2001/06/04 17:38
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最優秀賞を獲得した森和昭さんの「蛸」(左)、基準となる自作モデルを紹介する島田貴光氏(右)
●フォステクスのロングセラー10cmフルレンジユニットFE103誕生40周年を記念して募集を行っていた「スピーカークラフトコンテスト」の最終選考会が6月2日(土)に秋葉原のラジオ会館大ホールにて開催された。

このイベントはFE103Memorialを使用した自作スピーカークラフトコンテスト。全国からアイデアあふれた多数の作品の応募が集まり、その中から写真と資料の一次審査を経て、最終選考にノミネートされた14作品が当日一堂に集り、試聴審査が行われた。

今回は募集期間が短かったにもかかわらず、仕上げもきっちりと施された完成度の高い作品が多く、見ているだけでも楽しくなるほど。100人近く集まったファンもそれだけで、盛り上がりを見せていた。

まず、最初にオーディオアクセサリー誌でもお馴染みの島田貴光氏が同誌の99・100号でFE103Memorialを使用して作り上げた2ユニット2バスレフスピーカーを基準として試聴。その後次々と14モデルの概要紹介と試聴が進み、会場内の全員が熱心に各モデルが奏でる音楽を聴き込んだ。

本誌の編集長を含めた3人の審査員の厳正なる選考により、最優秀賞には愛知県の森和昭さんの「蛸(たこ)」が選ばれた。このモデルは桧の丸太を彫り抜いて作り上げたチムニーダクトを持つバスレフタイプで、外観は美しく赤く仕上げられ、まさにタコのような奇抜な容姿を持つ。音質はすっきとした傾向で、優雅な音を出す申し分ないクオリティを持つモデルであった。また優秀賞には非常に凝った構造を持つペンネーム・七休さんの作品「ムンク」と、折原匡志さんが作り上げた五角柱のトールボーイモデル「タワーリング・ペンタゴン」の2作品に決定した。折原さんは17歳、その他にも20歳代前半の出品者も何人かいて、若いクラフトファン層も確実に育ってきていることを実感できた。

この他に特別賞が選ばれ、注目を集めたスピーカークラフトコンテストは大盛況の内に終了した。会場では、各出品者たちの交流なども行われ、ファンにとって有意義なイベントであった。フォステクスでは、今後これらの作品の詳細をまとめた形で発表する予定である。期待して待っていてほしい。   (季刊・オーディオアクセサリー編集部)

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