【毎月連載】 オーディオ・ビジュアルファンのためのエンターテインメントコラム
【毎月連載】 オーディオ・ビジュアルファンのためのエンターテインメントコラム
毎月連載のPhile-web特別企画「Sound Adventure(サウンド・アドベンチャー)」では、オーディオ・ビジュアルエンターテインメントの最前線で活躍される評論家の方々を「ナビゲーター」に迎え、いま最も注目を浴びるデジタルエンターテインメントのスタイルを徹底探求します。最新オーディオ・ビジュアル製品のレビューやハンドリングレポートも毎回紹介して行きます。
【毎月連載】 オーディオ・ビジュアルファンのためのエンターテインメントコラム


ゴールデンウィークが間近に迫る4月26日、私は毎年ベルリンで開催されるコンシューマー・エレクトロニクスショー「IFA」の国際プレスカンファレンスに出席するため、モナコへ出かけることになった。飛行機内での2泊を含む4日間という強行スケジュールの旅だ。モナコは世界のセレブに愛される有名なリゾート地だが、もちろん私にとっては初めて訪れる土地である。今回は、ボーズのノイズキャンセリングヘッドホン「Quietcomfort2」(以下:QC2)を旅のお供として携える機会を得たので、機内での使い心地を中心にレポートしてみたい。

BOSE ノイズキャンセリングヘッドホン
QuietComfort2
¥41,790(税込)

ボーズ独自技術が生んだ高音質アクティブ・ノイズキャンセリングヘッドホン。アメリカン航空のファーストクラスも採用する「静けさ」と「快適さ」が楽しめる

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ノイズキャンセリングヘッドホンはもはや海外旅行の必携アイテムだ

出発前、成田空港の搭乗ゲートにて、全日からバッグの中に忍ばせておいたQC2を取り出して、機内で楽しむための準備を行う。付属品は万全だ。電源の単4電池も真新しいものを買い揃えてある。機内エンターテインメントのヘッドホン出力は通常ダブルタイプの場合が多いので、あらかじめ変換コネクターもすぐに取り出せるように確認しておいた。

空港ロビーにて、出発前にQC2の本体と付属品一式を確認する。専用ケースを使えば、コンパクトに手荷物内の中に収まるのも魅力的だ 念のため出発直前に最新の電池を装填。片道約12時間の長い旅に備える 機内エンターテインメントのヘッドホン出力にはシングルとダブルタイプがある。QC2では変換プラグを同梱し、その両方をサポートしているので安心だ

機内に乗り込むや否や、途中経由地のロンドンまで片道約12時間のフライトに備え、機内で活用する健康グッズを素早くセットする。冷たい空気から喉を保護するためのマスク、足下を解放するためのスリッパ、そしてQC2だ。iPodも手元に用意し、離陸前から機内エンターテインメントのプログラムにも目を通してみた。


消音効果だけじゃない、抜群の再生能力もQC2の魅力

無事に飛行機が水平飛行に入ったことを確認して、早速QC2で音楽を楽しむことにした。まずは機内に持ち込んだ村上春樹のエッセイ集『意味がなければスイングはない』を読みながら、ビル・エヴァンスの曲をiPodで再生。ヘッドホンを装着し、ノイズキャンセリングのスイッチをONにする。実は昨年の9月には、同じくボーズから発売されているノイズキャンセリングヘッドホン「Quietcomfort3」を試す機会があったのだが(>>QC3のレポート)、QC2はよりノイズキャンセリング効果のかかり具合がマイルドな印象だ。本の中で登場するスガシカオの作品も全曲をiPodに入れてあったので、「ぬれた靴」「日曜日の午後」「黄金の月」など、文中に触れられている各曲を、本を読みながら楽しんだ。


食事を済ませた後、一度席を離れて機内を歩き回ってみたところ、少なくとも5人のQC2ユーザーが目に飛び込んできたことも驚きだった。席に戻り、今度は機内エンターテインメントを楽しむための準備に取りかかった。シートの出力プラグを確認したところ、今回乗ることになった英国航空の便はシングルタイプだったので、変換プラグを使わずにそのまま接続ができた。映画『ラスト・キング・オブ・スコットランド』は抜群のノイズキャンセリング効果によって、セリフも非常に聴き取りやすく、シリアスなドラマにぐいぐいと引き込まれた。『ドリームガールズ』は一度映画館でも観たことのある作品だが、ミュージカル作品の醍醐味である音楽が、機内ノイズに妨げられることなく楽しめる。ものは試しにと鑑賞中にヘッドホンを外してみたところ、“ゴー”と響くエンジン音のけたたましさに改めて驚かされた。他にも機内備え付けのヘッドホンと交換してみたが、映画のセリフがとても聞き取りにくく、音楽の醍醐味を味わうことも難しかった。改めてQC2のありがたみを実感させられた次第だ。

今回旅行した飛行機の機内エンターテインメントはシングルタイプのコネクターで接続できた まずは小説を読みながら、iPodに保存しておいた楽曲を楽しむ。QC2だから楽しめる、機内での“静かなひととき”を満喫 機内エンターテインメントでは、特に映画のセリフの聴き取りやすさを実感。備え付けのヘッドホンと比較するとパフォーマンスの差は歴然だった


単4形電池1本でのスタミナ再生も頼もしい


QC2は耳全体を覆うアラウンドイヤータイプなので、装着感も非常に安定している。側圧はさすが人間工学に基づく設計が採用されているだけに、QC3ともに長時間の装着にも不快感を感じることはなかった。音楽・映画三昧をひとしきり楽しんだ後は、ヘッドホンをONにしたままでしばらくのあいだ眠ることにした。実は後部座席の団体旅行客が四六時中話をとぎらせない、喧しい一団だったのだが、その会話にも妨げられることなく快適に眠り続けることができたのもQC2のおかげだろう。

モナコのお土産屋で購入した単4形電池。海外旅行の際にも比較的手軽に入手できる便利さも魅力だ

今回は片道約12時間の飛行機の旅で、ほぼ10時間近くヘッドホンの電源をONにしたまま使いっぱなしだったわけだが、その間に電池がなくなることはなく、スタミナも充分の実力を発揮した。もし電池の交換が必要になった際にも、単4形電池1本をバッグに忍ばせておけば大丈夫なので、手荷物もかさばらないですむ。今回は復路で使うためのスペアの電池を現地調達してみた。単4形電池ならば世界中あらゆるところで手軽に調達できる便利さも魅力だ。もはやボーズのノイズキャンセリングヘッドホン「Quietcomfortシリーズ」は、空の旅の必須アイテムと言えるだろう。


(レポート/Phile-web編集部 山本)

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