トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2026/03/18 06:30
【GLANCE/リビングシアター】機器や配線を隠してLDKの美観と動線を両立

等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター

編集部:松原ひな子

前のページ 1 2 次のページ



木材の風合い豊かな和風建築。ゆったりとしたLDKは、キッズサイズのチェアがならぶ家族の空間だ。そんなLDKのリビングにあって、なお美しく調和するホームシアターは、Nさん一家の暮らしに合わせてさまざまに姿を変える。


リフォームを機にいえなかの楽しみをつくった


中古住宅をリフォームして誕生したN邸。家族構成やライフスタイルに合わせて少しずつ家の改築を進めていた折、コロナ禍で子どもたちが家で過ごす時間が長くなった。ご主人はインテリアの配置がテレビ中心になることを、奥様は食事中など常時テレビを見ている状態になることをそれぞれ避けたいと、以前のN邸リビングはテレビレス派。


子どもたちのため「映画でも見られたらいいよね」という奥様の後押しがリビングシアター導入のきっかけとなった。スクリーンを乗降するというワンクッションがあり、つけっぱなしになりにくいからこそ、受け入れやすかったのだという。



ダイニング側から見た、スクリーン収納時のリビングの様子。ソファは会話に適した対面レイアウト


インストールを手がけたのは、GLANCEの松崎圭志氏(以下、松崎氏)。暮らしへ自然に溶け込む、細やかかつ包括的なプランニングが持ち味である。ここN邸では、使う時はしっかりと臨場感のある大画面とサラウンド、使わない時は徹底的に隠蔽され居住空間に調和する、そして家族のだれでも簡単にオン/オフできるシアターを構築した。


機器選定と設置の工夫でクオリティと美観を両立


スクリーンは、リビングとダイニングのゆるやかなゾーニングに収まりつつ、家族がソファ付近に集まって観賞もできる110型をピックアップ。幕面は外光の影響を受けにくいキクチのビーズ系スクリーンを採用し、明るい鮮明な映像と広い視野角を両立する。


プロジェクターはリビングで明るく色鮮やかな描写を保ち、また設置性に優れたエプソンの4Kモデルを採用した。



隠蔽用のスクリーンボックスの造作は、もともとN邸を建築したという(株)亀匠が手がけており、建築の意匠に調和する美しい仕上がり




プロジェクターは天井ギリギリに近づけて設置することで圧迫感を抑えている


サラウンドも大画面に見合うクオリティに仕上げた。一般的な埋め込みスピーカーより大型な径8インチのユニットを搭載したTruAudio「PG-8」をメイン5chに選び、Hi-Fiオーディオ志向の高音質でありながら、サラウンドの移動表現も豊かに再現するマランツのAVアンプ「SR8012」で駆動している。


加えて、生活動線との両立を考慮し、サブウーファー以外のスピーカーは、床置きを避けて埋め込みタイプに。天井開口や配管の埋設、配線の隠蔽など建築作業は、上掲のスクリーンボックスと同じく、建築の設計・施工を担当した亀匠が行っているため、見た目にもすっきり。



サラウンドは、5.1ch(写真上がフロント、下がリア)。オプションのスクエアグリルを採用して、四角のデザインでまとめられた天井照明と統一感を出している




サブウーファーは、Bowers & Wilkinsの密閉型のコンパクトモデル「ASW610」をチョイス


AVアンプやブルーレイレコーダーなどの関連機器は、ダイニングの家具に収納。オートメーションでiPadにコントロールを一括化しているため、機器本体は視聴位置から離れていても使い勝手に障りはない。


主にアップル「Apple TV 4K」をプレーヤーとして使用しているほか、アンテナ線で地上番組を視聴することも多いそう。実は地上番組は今ほど視聴する想定ではなく、アンテナ線の用意は松崎氏の提案によるものだった。



シアター機器、オートメーション機器はまとめて収納


仕上がりに大きく関与する埋設配管は、建築構造に応じて適切に対処する必要があるため、工事のタイミングで済ませておくのが吉。リフォームの好機に、インストーラーの提案力が活かされた点である。


ほか1Fと2F間の床に防音シート、埋め込みスピーカー上部(天井裏)には防火/防音カバーを施工し、2Fで子どもたちが眠りについた後、大人がゆっくりと映画や音楽を楽しめるよう配慮している。


家族のだれもがシアターを簡単に使える


機器のコントロールはオートメーションで一括化。ワンボタンでシアターをオン/オフできるほか、プレーヤーの再生/停止などもすべてiPadから操作可能となっている。後々機器を入れ替えたり増やしたりしても、プログラムを変えて対処できるので、操作感は変わりないこともメリットのようだ。


初めの頃は大人が操作していたが、いつの間にかお子さんが操作を覚え、自身でシアターを起動しているのだという。「この前は夕食後から寝る前までずっと『ドラえもん』を見ていました。すごい集中力でこちらが驚かされます」と微笑む奥様に、「朝起きたら、だいたいEテレがついていますね。子どもなりに楽しんでいるようで何よりです」とご主人も頷く。


午前中は地上番組を中心に、必要に応じてシアターは使ったり使わなかったり、それぞれの日中を。夕食後は子どもたちが映画やアニメ、動画など好きなコンテンツを選び、家族の時間を過ごす。たまの贅沢には、子どもたちが眠りについた後、大人だけでゆっくり映画観賞も楽しんでいるという。


家と人に寄り添ってつくられたからこそ、自由に好ましく使える。家族の空間に相応しいリビングシアターだ。



寝室前にある約4畳の小さなスペースには、ソニーの65型液晶テレビ「XRJ-65A95L」を設置。可動式の壁掛け用具によって角度調整が可能。学校行事のビデオ映像はこちらで見ることも



オーディオシステムの整備もまるっと一任

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 パナソニックHD、2Q決算は過去最高益更新、年間見通しも大幅上方修正。楠見社長「成長フェーズ転換へ兆しは見え始めた」
2 ヤマハのサウンドバー「B200A」をデスクトップとテレビで徹底検証! 小さなボディに込められたヤマハの本気
3 BS日テレ、映画『ゴジラ』第1作と『ゴジラ-1.0/C』を2週連続完全ノーカット放送
4 女子プロゴルフ「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」10/30から3日間の放送/配信予定
5 有機ELテレビはREGZAの新製品「48X770S」「55X770S」がベスト5入り<ビジュアル&関連製品売れ筋ランキング9月>
6 カーオーディオの“デジタル系”注目新ブランド続々登場。イース・コーポレーションの新製品発表会をレポート
7 SHANLING、ポータブルCDプレーヤー「EC Play」に新色追加。レトロブルーとミストパープルの2色
8 JBLの新サウンドバー「Cinema SB580MK2」は“映画館”に迫るサウンド! 末尾に1本型「SB510MK2」のレビューも
9 ソニー、11/6にヘッドホンの新製品を発表か?ティザーを公開
10 薬師丸ひろ子『Wの悲劇』、原田知世『時をかける少女』4K修復版など主演4作が11/4よりBS12で無料放送
11/2 11:23 更新

WEB