公開日 2026/01/26 06:40
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【連載】ガジェットTIPSリターンズ
いつの間にか懐中電灯の明るさが数十倍に! その「3つの理由」とは?
海上 忍懐中電灯にはいろいろなサイズがありますが、昔の記憶に照らすとずいぶん小さくなっていることがわかるはず。明るさもさほど変わらないどころか、むしろ明るくなっているような……。
小さくなった最大の理由は、光源にLEDを使うようになったこと。かつて懐中電灯の光源といえば豆電球、すなわちフィラメントを用いた白熱球で、発光効率が優れた製品でも10ルーメン/W程度。現在主流のLEDは150ルーメン/W程度と10倍以上効率アップしているため、そのぶん電源をダウンサイジングできるようになったのです。
電源にリチウムイオン電池を採用した充電式の登場も、懐中電灯の小型化と高輝度化に貢献しています。リチウムイオン電池は、同じ体積のアルカリ乾電池に比べ2 - 3倍程度のエネルギー量を持つため、輝度を保ちつつ電源の容積を2 - 3分の1に抑えられます。
回路の進化もプラスに作用しています。かつては乾電池と白熱球が直結に近い状態で接続されるシンプルな構造でした。ですが、電源にリチウムイオン電池が採用されると、直流電源を安定的に供給するべく昇圧・定電流制御回路が搭載されるようになりました。電池の電圧が低下しても一定の明るさを維持できる、つまり小さく明るい懐中電灯を下支えしているというわけです。
通販サイトで手のひらサイズの懐中電灯をチェックしてみると、数千ルーメンという高輝度な製品が珍しくありません。白熱電球の時代に手のひらサイズの懐中電灯といえばせいぜい数十ルーメン、同等のサイズで数十倍以上の明るさを発揮できるようになったのです。
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