トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2018/12/13 06:15
【特別企画】USB入力搭載のPCスピーカー最高峰

最小スペースで最高水準のサウンド。クリプトンのアクティブスピーカー「KS-55」でニアフィールド再生を堪能

岩井 喬

前のページ 1 2 3 4 次のページ

USB入力搭載アクティブスピーカー「KSシリーズ」によって、PCスピーカーという概念を変えたクリプトン。aptX HD対応のBluetoothも内臓した最新モデル「KS-55」(クリプトン公式ページ)の連続レポート第2回目をお届け。今回はオーディオ評論家の岩井喬氏が、KS-55のニアフィールドでの再生能力に着目しながら、その実力を検証した。

KRIPTON「KS-55」¥92,500円(税抜、直販サイト限定発売モデル)カラーはシルバ−/レッドの2色を用意する


コンパクトなハイレゾ・アクティブスピーカーが登場

クリプトンのアクティブスピーカー「KSシリーズ」に、上位モデルの流れを汲むコンパクトモデル「KS-55」がこの秋登場し、注目を集めている。

このKSシリーズは、ハイレゾ再生に対応したデスクトップサイズのデジタル入力搭載アクティブスピーカーとして2010年に誕生した「KS-1HQM」からその歩みがスタートした。オーディオアクセサリーを長年手がけてきたブランドらしい、鉄球入りスピーカーベースやハイカーボンスチールインシュレーターといった音質対策アイテムも同梱したセットということもあり、先行する同ジャンルの製品とは大きな差別化を図っていた。

2012年にはKS-1HQMをさらに強化し、デジタル入力が192kHz/24bitに対応した「KS-3HQM」が登場。オールアルミ製エンクロージャーの採用なども相まって、大幅なサウンドクオリティ向上を実現した。この2モデルの存在によって、クリプトンのKSシリーズはプレミアムなデスクトップスピーカーとしての地位を確立したのである。

そして2014年、KSシリーズにさらなる進化が訪れる。「KS-7HQM」は2ウェイ仕様となり、第2世代へ突入。BDプレーヤーと直接接続できるHDMI入力が新たに搭載され、ハイレゾ音源を収めたBDミュージックもダイレクトに楽しめるようになったのだ。

左から「KS-9Multi」、「KS-55」、「KS-3HQM」。中央右のサイズ比較用のiPhone8だ

それから2年経った2016年、DSDやMQAフォーマットに対応し、主だったハイレゾ音源の多くを楽しめるようになった上位モデル「KS-9Multi」が登場。デスクトップのみならず、テレビサイドにも置けるビジュアル環境にも親和性が高いハイレゾ対応アクティブスピーカーとして、他の追随を許さない孤高の存在へと登りつめた。

そうした流れを踏まえて誕生した「KS-55」は、これまでにない機能性として、ワイヤレスのBluetooth接続にも対応したことが大きなポイントとなる。しかも圧縮率の低い高音質なコーデックであるaptX、そしてハイレゾ相当の伝送を実現するaptX HDも搭載した。aptX HD対応は左右分離型アクティブスピーカーとして世界初になるという。まさに現在のトレンドに寄り添った、最強のコンパクトモデルといえるだろう。

このようにBluetooth対応も大きなトピックだが、今回はUSB接続でのハイレゾ再生能力やニアフィールドリスニングにおける再現性という要素を取り上げ、KS-55のピュアオーディオ機器としての側面を深掘りしてみたい。


小さな筐体を感じさせない豊かな低域再生を実現

KS-55は、Tymphany社製63.5mmウーファーと30mmリングダイアフラムトゥイーターによる2ウェイ構成、25W+25Wのデジタルアンプを内蔵したアクティブスピーカーだ。また、ウーファーとトゥイーターを別々のアンプで駆動するバイアンプ仕様となる。

6.35cmウーファーと3cmリングダイアフラムトゥイーターを搭載

KSシリーズ第2世代はデジタル入力から、D/Dコンバーター、FPGAを用いたDSP、そしてデジタルクロスオーバーネットワーク、デジタルアンプというフルデジタルプロセスを貫く。これによりアナログ変換に伴うロスもなく、高域/低域も理想の形で分離しお互いの干渉をなくした、高S/Nで低歪なサウンドを実現しているのだ。

入力は先述したBluetooth接続(SBC、AAC、aptX、aptX HD)のほか、192kHz/24bit対応USB2.0入力、光デジタル入力、ステレオミニジャックのアナログ入力を装備する。エンクロージャーは上位モデルから継承したアルミ押し出し材によるラウンド形状の構造となっている。これは強度を保つだけでなく、回折による反射や内部定在波を抑え込む効果も高いつくりだ。

背面端子部

上位モデルそしてKS-3HQMに比べて横幅・高さとも小さくなったが、奥行きはKS-9Multiと同じくらいの長さとなっており、コンパクトになったといってもそのサウンド性、特に低域の量感の豊かさや音像の存在感については、まったく引けを取らない。

最小スペースで最高水準のサウンド

前のページ 1 2 3 4 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「イオンシネマ江釣子」2026年春オープン。東北初のIMAXレーザー導入
2 さらに雄大に、生き生きと。オーディオ・ノートのスタンダードプリアンプ「G-72」の音質的進化を探る
3 5.1.6chシステムでゲームもより楽しく! 開放的でスタイリッシュなリビングシアター
4 国内初のRGB Mini LED液晶レグザ「116ZX1R」は高純度の鮮やかさ!直接発光型の真価を体感
5 【ミニレビュー】3万円台でガツンと変わる。ゾノトーンの電源ケーブル「6N2P-3.5 Blue Power」
6 「京都オーディオフェスティバル」3/7、8に開催決定。全12社が参加、会場はみやこめっせ
7 House of Marley、竹素材レコードプレーヤーに新モデル「Stir It Up Wireless 2」
8 眼鏡市場、写真や動画も撮れるスマートグラス『Linse』。カメラを省いたオーディオグラス『Linse Lite』も
9 Synergistic Research、3万円台の電源ケーブル「AC ONE」。カンタムトリートメントなど上位機譲りの技術搭載
10 IKEDAのトーンアーム、3/1より価格改定。3モデル全てが対象
2/3 11:03 更新

WEB