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公開日 2018/11/15 07:00
キーマンが詳細を解説

クアルコム「aptX Adaptive」体験会レポート − Bluetoothの未来を担う新コーデックをいち早く聴いた

ファイルウェブ編集部

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去る9月29日、PHILE WEB主催のプレミアムイベントとして、クアルコムの開発した新たなBluetoothコーデック「aptX Adaptive」を解説するイベントが東京都内で開催された。


aptX Adaptiveは9月初旬にで発表されたばかりで、対応製品の登場は来年以降を予定という最新コーデックとなる。本イベントは、このaptX Adaptiveを世界で初めてコンシューマーが体験できる機会であり、第1回/第2回ともに大勢の方にご参加いただいた。本記事では、そのイベントの模様をお伝えする。

会場の様子。各回共に多くの読者にご参加いただいた

高音質に加え、音切れ防止と低遅延が大きなトピックの「aptX Adaptive」

本イベントのために、aptX Adaptiveのキーマンであるクアルコム マーケティングディレクター ジョニー・マクリントック氏が来日。同社マーケティングマネージャーの大島勉氏と共にその技術詳細や発展性に関するプレゼンテーションを行った。また、ワイヤレス技術にも造詣の深いオーディオビジュアル評論家 鴻池賢三氏が、プレゼンを踏まえてaptX Adaptiveのポイントを解説した。

ジョニー・マクリントック氏

大島勉氏


鴻池賢三氏
さらには英国の開発拠点からaptX Adaptiveの伝送が可能な評価基板が持ち込まれ、音楽伝送に用いた場合の音質を、一般のオーディオファンが対応製品の発売に先駆けて確認できる特別な機会も設けられた。

「aptX Adaptive」の伝送が可能な評価基板で試聴の機会も設けられた

冒頭にて挨拶したマクリントック氏は、aptXの採用はスマートフォンではもちろん近年ではカーエレクトロニクスの分野でも進みつつあり、現在世界40億台の機器に搭載されていること、クアルコム参入から25年が経つ日本も、aptXにとって大切な市場になっていることを述べた。

aptXにとっては、日本も欠かせない市場になっているとマクリントック氏

コンシューマー向け製品へaptXが搭載され始めたのは約10年前。約5年前には同じ圧縮方式で低レイテンシーを実現し、映像コンテンツ視聴時の音ズレ問題を軽減した「aptX LL(Low Latency)」、そして2年前には48kHz/24bitのハイレゾ相当のデータ転送を可能とする「aptX HD」と、各々が特筆すべき性能を備えた “aptXファミリー”を発表し続けてきた。

マクリントック氏は、これらaptXファミリーがそれぞれ「ベスト・イン・クラス」のコーデックと自負していると語りつつ、この度登場したaptX Adaptiveは、これら3つのファミリーの特徴をすべて内包した、まったく新しいコンセプトのデジタル信号圧縮技術だと紹介した。

aptXはこれまでに3種類が発表され、さまざまな端末で利用されている

音質/接続/低レイテンシーの3要素を並列させたコーデック

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