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公開日 2025/12/05 10:00
振動板の弾性を高める独自技術も投入

FIIO、折りたたんで持ち歩ける平面磁界ヘッドホン「JT7」。独自開発95×86mmドライバーを搭載

編集部:成藤正宣

エミライは、同社取り扱いブランドFIIOから、独自開発の平面磁界ドライバーと軽量折りたたみ設計を採用した開放型ヘッドホン「JT7」を、12月12日(金)に発売する。価格はオープンだが、市場では税込19,800円前後での実売が予想される。



「JT7」


振動板からボイスコイルの構造、磁気回路の制御にいたるまでFIIOが独自に開発した95×86mm平面磁界ドライバーを搭載する開放型ヘッドホン。


その一方で質量は約318gに抑え、折りたたみにも対応。バッグへスムーズに収納して持ち運び、自宅/外出先問わず没入的なサウンドが楽しめるとする。折りたたみヒンジ部分にはグラスファイバー素材を投入し、一般的なプラスチック以上の強度を確保している。



平面磁界ドライバーを搭載する開放型ヘッドホンながら、携帯に便利な折りたたみ設計を採用


振動板は3μmという薄さに仕上げ、電気信号の極微量の変化もとらえる反応性を獲得。優れた過渡応答特性と、高域の明瞭な再現性を備えたとする。加えて、振動板の弾性を高める独自技術「FIIO Elastic System(F.E.S.)」を投入。ダイナミックドライバーのエッジ加工技術を応用し、振動板表面に多次元テクスチャーを組み込むことで、歪みを抑えつつ振動板の動作を改善した。これにより、力強く存在感のある低域を再生可能になったという。



独自開発の95×86mm平面磁界ドライバーは、極薄振動板に弾性を高めるユニークな技術を投入する


振動板の駆動に重要な磁石についても、強力な磁力を生み出す双方向ネオジウム鉄ホウ素磁石を採用することで92dB/mW(@1kHz)という高感度を実現。出力の小さな再生機器に接続しても、大きく豊かな再生音が得られるとしている。


ドライバーユニット製造には、半導体産業に由来する高精度メッキ技術を活用しており、ボイスコイルと振動板をシームレスに一体化。コイル配線の精密化や、ボイスコイルの構造強化/耐久性向上などを実現しているとのこと。


ヘッドバンドは折りたたみ機構に加え、4軸回転構造も装備。イヤーパッドや関節部など各部が柔軟に動き、頭の形にあわせてしっかりとフィットするという。イヤーパッドには蒸れにくいメッシュ素材を採用。またイヤーパッド/ヘッドバンドクッションともに着け外しが可能で、メンテナンス性を高めている。


ケーブルは両出しタイプで着脱に対応。3.5mmシングルエンドケーブル/4.4mmバランスケーブルの2本が付属し、接続機器に応じて使い分けたり、各接続の違いを楽しむことができる。長さはどちらも約1.5m。



ケーブルは両出しタイプで着脱可能。3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスケーブルが同梱


再生周波数帯域は7Hz - 40kHz、インピーダンスは18Ω(@1kHz)、感度は92dB/mW(@1kHz)。付属品として上述のケーブルのほか、3.5mm - 6.3mmプラグ変換アダプター、収納ポーチなどが同梱する。

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