NHKは、本日3月15日に春のBS番組編成を発表し、4月よりBS4K放送の番組を大幅に充実させると発表。その見どころ、ポイントの解説が行われた。

■平日夜の人気番組を90分にスケールアップ。ドラマも4K高画質化を進行中

NHKでは「BS1」「BSプレミアム」「BS4K」「BS8K」の4波体制でBS放送を行っているが、2023年12月にBS1とBSプレミアムを統合した「新BS2K（仮称）」、「新BS4K（仮称）」、「BS8K」の3波体制に再編。BSプレミアムは2024年3月で停波される予定だ。

この再編に先駆けて、BS4Kでは4月より大幅に番組を充実させると発表。ポイントとして「平日夜の好評番組をスケールアップ」「土曜夜、見ごたえたっぷりの特集番組」「超高精細映像ドラマの充実」を挙げた。

まず、平日の月曜から木曜に放送されている番組が、放送時間90分にスケールアップされる。NHK メディア編成センターの吉村久美氏によると、視聴者アンケートでは衛星波の魅力として「映像をたっぷり、じっくり見せてくれるところ」が高く評価されていることから、好評番組の放送時間を拡大したという。

また、BS4Kの番組は基本的にBSプレミアムでも同時放送されるが、BS4Kでの先行放送も行っていきたいとしており、その一環として『究極ガイド』を毎月最終火曜夜に放送する。元々はBS8Kで放送されていた番組で、好評なため4月よりBS4Kでも放送を行うことになったそうだ。

ほかにも毎月最終月曜夜には『グレートネイチャー』を放送予定。これらの番組はあくまで“BS4K先行放送”であり、まだ4K視聴環境がない、BSプレミアムしか見られないという方のために、BSプレミアムでも後日放送される予定とのこと。

そして土曜日の夜には特集番組を放送するとしており、4月1日には『生中継！みやびな京都 平安神宮の桜』、4月8日には『MISIA25周年ライブ in 横浜アリーナ』を放送すると発表。ここの特番枠でも、一部番組にて先述したBS4K先行放送を行う予定だという。

さらにドラマ作品の充実として、現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』を日曜12時15分より最速放送すると説明。また、その前枠では2008年の大河ドラマ『篤姫』の4Kリマスター版を放送し、「日曜昼間に大河ドラマを楽しめるゾーンができる」と説明した。

それ以外でも「NHKではドラマの高画質化を進めている」としており、平日昼のドラマセレクション、火曜夜のドラマ10なども4月よりBS4Kで放送開始。つい先日最終回を迎え、シーズン2が今秋放送だと発表されたドラマ10『大奥』も4K画質で視聴できるアピールした。

なお、来シーズン以降も日曜昼に大河ドラマの最速放送、過去作放送を行うかについては未定とのことで、「好評いただけるようなら次回以降も行っていきたい」としていた。