自身のバンドはもちろん、渡辺貞夫グループ、ネイティブ・サンなどで活躍し、2000年に惜しまれながら亡くなった名ジャズ・ピアニスト、本田竹広。彼とチコ本田との間に誕生したのが、現在多方面で活躍をしているドラマー、本田珠也である。本田珠也のインタビューは、季刊analog誌にて2号に渡って掲載したのでぜひお読みになっていただきたいのだが、本田珠也がリーダーとなってバンドを組み、2018年8月19日に新宿ピットインにて父・本田竹広のトリビュートライヴが行われた。

メンバーは本田珠也（Ds）、峰 厚介（Sax）、守谷美由貴（Sax）、橋本信二（Gtr）、板橋（文夫Pf）、米木康志（B）で、本田竹広の代表曲を演奏。その凄みのある熱い演奏を展開し、貴重なステージを体験した観客は、大いに盛り上がったのである。

そして、その模様を収めたライヴアルバム『Save Our Soul／本田竹広Tribute Band Live at Shinjuku PIT INN』が早くも2019年1月9日にリリースされた。まさに父に捧げる本田珠也の入魂のライヴの生々しさと興奮を、体験できる熱いサウンドとなっていて、音質的にも価値のあるものとなっている。ネイティブ・サンの1stアルバムに収録された代表曲「スーパー・サファリ」熱演も、往年のフュージョンファンにはたまらないものといえるだろう。

また解説では、山下洋輔と「せイヴ・アワ・ソウル」に歌詞を提供した小室 等が特別寄稿をし、セルフ・ライナーノーツと本田珠也が掲載されているのも注目だ。ぜひ、その熱く素晴らしい演奏をCDで体験してほしい。

『Save Our Soul／本田竹広Tribute Band Live at Shinjuku PIT INN』
2019年1月9日発売
ピットインレーベル　PILJ-0013
￥2,500 + 税
発売・販売元：?ピットインミュージック
配給先：?ディスクユニオン
＜収録曲＞
1.ザ・ウェイ・トゥ・ブリックリン (本田竹広)
2.リップリング (本田竹広)
3.サバンナ・ホットライン (本田竹広)
4.セイヴ・アワ・ソウル (本田竹広／小室 等)
5.セカンド・カントリー (本田竹広)
6.スーパー・サファリ (本田竹広)
7.ヘイ・ジュード (レノン／マッカートニー)