公開日 2025/12/09 06:30

オーディオファン垂涎のスタジオモニターに注目! シアター&インストール視点で見るInterBEE・ジェネレック/フォステクス編

注目の2ブランドからアクティブ駆動の本格派スピーカーが登場

2025年のメディア&エンターテインメントの展示会「Inter BEE」では、オーディオファンでもワクワクするようなスタジオモニターが並んでいた。それらの中で「ああ、ちゃんとした環境で聴いてみたい!」と注目した2つのブランドを紹介する。

GENELEC 〜 昨年のイマーシブから今回は大型メインモニターを堂々展示

ひとつ目のブランドはGENELEC(ジェネレック)。ブース正面に展示されていたのは、最近の “The Onesシリーズ” などとは佇まいの異なる新製品「8380A」。径38cmウーファーがオーディオマニア心をそそるメインモニターである。

ジェネレックのブースの様子

ブース正面には、外形寸法480W×810H×420Dmmのメインモニター8380Aが展示されていた

このサイズになったのは「1238A」という縦長スリットのダクトを持つ同じサイズの大型モニタースピーカーからの置き換えを意図してのことのようだが、いわゆる後継機ではなく、まったく新しいスピーカーとして開発されているそうだ。フロントの三角形のダクトも含め、完全な新設計。低域のリニアリティも格段に向上しているという。

ドライバーはミッドレンジとトゥイーターを新規に設計したという点音源の同軸型。広いバッフルを最大限使ったウェーブガイド「Directivity Control Waveguide(DCW)」により、至近距離でも淀みないサウンドを提供する。

8380Aの背面

さらに注目なのは、アクティブ駆動するための自社開発アンプモジュール。ウーファーに500W、ミッドレンジに250WのD級アンプを充て、トゥイーター用には200WのAB級を搭載している。自己生成ノイズはなんと0dB。要するに無音時でも「サー」という音がほとんどしないのだ。

JBLの径38cmウーファーに夢中になった昔、そしていま点音源のKEFを使っている自分にとっては、興味津々のモデルだ。価格はペアで300万円前後を想定しているという。え、安いかも…。

FOSTEX 〜 クラシックからEDMまでカバーする新世代のサウンド

2つ目のブランドはFOSTEX(フォステクス)。以前紹介したパッシブ型モニタースピーカー「NF06」のアクティブ型モデル「NF06A」の企画が絶賛進行中だ。

フォステクスブースの様子

当初、予価50万円前後を想定していたが、より多くのユーザーの手元に届けたいという思いから、音質を変えずに戦略的な価格設定を検討中で、1基30万円程度に抑えたいとのこと。正式な仕様の決定や発売日、リリースは2026年を予定。

アクティブスピーカーNF06Aをお披露目

以前聴いたNF06のパッシブ型は、新開発ユニットと新コンセプトである下向きバスレフポートによって、ハイスピードながらクセがなく、クラシックでは広大な音場感を示しつつ、近年のEDM系の音楽ソースにも適応するような新世代のモニタースピーカー像を見せていた。

NF06Aの仕様表(参考)

また、同様のサウンドコンセプトでシリーズ化が進んでいるのは、第4世代で大幅にリニューアルを遂げた独自の「RPドライバー」を搭載した開放型の有線ヘッドホン「T50RPmk4」。長年開発を継続してきたからこそ、平面振動板ならではのメリットが分かったのだという。

RPドライバー採用の有線ヘッドホン“RPシリーズ”も展示

RPドライバーは全面駆動型の平面振動板を搭載した、フォステクスの独自開発ドライバー。第4世代では、感度の向上、滑らかな波数特性、優れた過渡特性を達成し、正確な再生と定位感、音場の再現性が高まっている

アコースティック系のサウンドはもちろん、最近のEDM系の鋭い立ち上がりと非現実的な重低音を基調とした現代音楽や映画、さらにはゲーミングを淀みなく再現できる。真にフラットな感覚が好きで、筆者も愛用している。

その仲間たちも、今や密閉型の「T50RPmk4CL」、ゲーミング用の「T50RPmk4g」、ゲーミングヘッドセット「T50RPmk4g+」と増えつつも、極力同じサウンドとなるようチューニングされている。

平面振動板でありながら、インピーダンスも28Ω、感度97dB(mk3では50Ω、92dB)となり、格段に鳴らしやすくなったのも大きい。おサイフにも優しいのでオススメしたい。

マイク付きジャックにはズレないようにノッチが付いている
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