公開日 2026/09/26 09:00

新作「AirPods 5」は上位モデル「AirPods Pro 3」と何が違う?共通点は?まとめてみた【レビューあり】

実機レビューを参考に比較
PHILE WEB編集部
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AirPods 5

アップルの完全ワイヤレスイヤホンの新作「AirPods 5」が登場しあた。オープンイヤー型という、(「Pro」が付かない)AirPodsらしいスタイルを継承しながら、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載。さらに、上位モデル「AirPods Pro 3」から着想を得た新しいマルチポート音響アーキテクチャや、次世代のアダプティブイコライゼーションも採用している。

そこで気になるのが、新作AirPods 5と、現行の上位モデルAirPods Pro 3のどちらを選べばよいのか、ということだろう。両モデルはH2チップを搭載し、ANCや外部音取り込み、ライブ翻訳など多くの機能を共有する一方、イヤホンの構造やANC性能、バッテリー駆動時間、心拍数センサーの有無などには違いがある。

 AirPods Pro 3

まずは両モデルのスペックや機能を整理したうえで、装着感や音質、ANCなどの違いを比較していこう。

最大の違いはオープンイヤー型/カナル型

最初に押さえておきたいのが、イヤホンとしての基本構造だ。AirPods 5はシリコン製イヤーチップを使わず、耳のくぼみに乗せるオープンイヤー型。対するAirPods Pro 3は、イヤーチップを耳道に装着して密閉状態を作るカナル型となる。

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 AirPods 5
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 AirPods Pro 3

ANC性能について、AirPods 5は前モデルのANC搭載AirPods 4と比べて外部ノイズを最大50%多く低減。アップルはオープンイヤー型として「クラス最高」のANC性能をうたっている。

一方、AirPods Pro 3は、超低ノイズマイクとコンピュテーショナルオーディオ、新しいイヤーチップなどを組み合わせ、AirPods Pro 2の2倍のノイズキャンセリング性能を実現したとしている。

継承された音響設計。バッテリー駆動時間はPro 3に軍配

音質面では、どちらも新しいマルチポート音響設計を取り入れている。AirPods Pro 3は、空気の流れを正確にコントロールする新型カスタムマルチポートを採用。低域のレスポンスを高めるとともに、音場の拡張や音全体の明瞭度向上を図った。

AirPods 5には、このAirPods Pro 3から着想を得た新しいマルチポート音響アーキテクチャを採用。次世代のアダプティブイコライゼーションと組み合わせることで、幅広い耳の形状に合わせて音響特性を最適化し、豊かさや細かな表現力を高めたとしている。また、パーソナライズされた空間オーディオにも対応する。

AirPods5はPro 3から着想を得たマルチポート音響アーキテクチャとアダプティブイコライゼーションを採用

バッテリー駆動時間は、AirPods 5のワイヤレス充電ケース付きモデルがANCオン時でイヤホン単体最大5時間、充電ケースとの組み合わせで最大22時間。一方、AirPods Pro 3はANCオン時で最大8時間の連続再生に対応する。イヤホン単体のバッテリー駆動時間ではPro 3が長い。

AirPods 5は2モデル。価格は23,800円から

AirPods 5には2つの構成がある。標準モデルは23,800円、上位の「ワイヤレス充電ケース付きAirPods 5」は27,800円となる。

ワイヤレス充電ケース付きモデルでは、Apple Watch用充電器、Qi規格ワイヤレス充電器、USB-Cによる充電をサポート。さらに、オープンイヤー型AirPodsとして初めて、軸部分を上下にスワイプして音量を調整できる感圧センサーを搭載する。

AirPods Pro 3の価格は42,800円。AirPods 5の標準モデルとは19,000円、ワイヤレス充電ケース付きモデルとは15,000円の価格差がある。

多くの機能が共通。Pro 3ならではの強みは心拍数センサー

機能面では、両モデルともH2チップを搭載し、ANCや外部音取り込み、適応型オーディオ、会話感知、Apple Intelligenceを利用したライブ翻訳などに対応する。

一方、AirPods Pro 3は、AirPods 5にはない心拍数センサーを搭載。装着中の心拍数や消費カロリーを測定でき、フィットネスのアクティビティ記録やワークアウトアプリとの連携にも対応する。

Pro 3にのみ搭載されている心拍数センサー

ここまでスペックを比較すると、AirPods 5はオープンイヤー型の装着スタイルと価格の手頃さ、AirPods Pro 3はより強力なANCや長いバッテリー駆動時間、心拍数センサーなどが主な特徴となる。

では、実際の装着感や音質、ANCにはどの程度の差があるのか。ここからは、過去にPHILE WEBで掲載した両モデルの実機レビューをもとに比較していく。

実機レビュー:装着感はAirPods 5が軽快、Pro 3は安定感が高い

どちらのレビュー記事も評論家の山本敦氏によるもので、まずAirPods 5については「耳に軽く乗せるだけで自然にフィットして、しばらくすると装着していることを忘れそうになる」軽快な装着感だと評価。

一方、AirPods Pro 3はイヤーチップで耳を密閉する分、装着感は強いものの、新設計によって従来モデルより安定感が高まったと評価されている。イヤーチップの選択肢が増えたことも、フィット感を調整しやすくするポイントだ。

レビューでの評価を踏まえると、イヤーチップによる閉塞感が苦手ならAirPods 5、運動時なども含めてより安定した装着感を求めるならAirPods Pro 3が有力な選択肢となる。

音質については、AirPods 5は従来世代からの進化が大きいと評価されている。オープンイヤー型は一般的に低域の量感や迫力で不利になりやすいが、実機レビューでは、その弱点がかなり抑えられているという。

一方、AirPods Pro 3は、解像感と立体感を突き詰めたサウンドと評価されている。“オーバーイヤーヘッドホンのような音場感”を目指して設計されており、レビューでも奥行き方向の見通しや音場の立体感が印象的だったという。

実機レビュー:ANCはAirPods 5も強力。それでもPro 3が一段上

AirPods 5の実機レビューで特に高く評価されていたのが、オープンイヤー型ながら高い効果を発揮するANCだ。

レビューでは、イヤーチップで耳をふさいでいないにもかかわらず、飛行機内でANCをオンにすると、エンジン由来の低音ノイズがすっと遠ざかったと山本氏はコメント。また、耳を圧迫するような感覚も少なく、長時間使いやすいと評価されている。

ただし、カフェの話し声や食器が触れ合う音など、中高域のノイズは完全には消えないとも執筆。物理的な密閉を伴わない以上、一定の限界はある。

この点ではAirPods Pro 3が有利だ。実機レビューでは、地下鉄やバスなどの低周波ノイズだけでなく、カフェで隣にいる人の大きめの話し声もかなり抑えられたという。それでいて、ANC特有の圧迫感も少ないと評価されている。

こうした評価を踏まえると、AirPods 5のANCはオープンイヤー型として非常に強力だが、静寂性を最優先するならAirPods Pro 3が優位といえる。

外部音取り込みについては、両モデルとも完成度が高いと評価されている。AirPods 5は周囲の音が違和感なく聞こえ、飛行機内で乗務員と話す際にもイヤホン越しという感覚が薄かったという。

AirPods Pro 3も、自分の声が非常に自然に聞こえ、「イヤホンを装着していない」ような感覚に近いと評価されている。カフェなどでも、人の声が聞こえてくる方向や足音の移動を鮮明に把握できたという。

レビューでの評価を見る限り、外部音取り込みはどちらも高い使い勝手が期待できるが、周囲の空間をより精密に再現するという点ではPro 3が優勢といえそうだ。

運動時の利用については、装着感の好みによって選択が分かれる。イヤーチップによる圧迫感がないAirPods 5は、ランニングなどで長時間装着する際の快適さがメリット。一方、AirPods Pro 3はイヤーチップによる安定したフィットに加え、心拍数センサーも備えるため、トレーニング用途との相性がよい。

軽快な装着感を取るならAirPods 5、安定したフィットとフィットネス機能を取るならPro 3ということになるだろうか。

公式サイトに記載のあるPro 3(左)、5(右)のスペック比較

AirPods 5が向いている人

ここまでのスペックと実機レビューを踏まえると、AirPods 5はイヤーチップで耳を密閉する感覚が苦手な人に向いている。オープンイヤー型ならではの軽い装着感を持ちながら、強力なANCを利用できるのが大きな特徴だ。

また、日常使いを中心に、音質、ANC、外部音取り込みを高いレベルでバランスよく使いたい人や、価格を抑えながら最新世代のAirPodsを使いたい人にも合う。

「イヤーチップによる密閉感が苦手」「長時間軽快に装着したい」「価格と性能のバランスを重視したい」ならAirPods 5がおすすめだ。音量のスワイプ操作やワイヤレス充電を使いたいのであれば、27,800円のワイヤレス充電ケース付きモデルを選びたい。

AirPods Pro 3が向いている人

一方のAirPods Pro 3は、ワイヤレスイヤホンとしての総合性能を重視する人に向く。

実機レビューでは、低域の輪郭や情報量、音像定位、空間の奥行きなどが高く評価されている。ANCも、イヤーチップによる物理的な密閉と高度なノイズキャンセリング技術を組み合わせることで、より幅広い環境ノイズを抑えられる。

ANCオン時で最大8時間というバッテリー駆動時間や、心拍数センサーなどの健康・フィットネス関連機能もAirPods 5に対する強みだ。

「より静かな環境を作りたい」「音質を妥協したくない」「カナル型の安定した装着感が好き」「健康・フィットネス関連機能も活用したい」ならAirPods Pro 3がおすすめだ。

結論:価格と軽快さならAirPods 5、総合性能ならPro 3

スペックと実機レビューでの評価を比較すると、AirPods 5とAirPods Pro 3の違いは単純な価格差や、密閉型とオープン型というだけではないことがわかる。

AirPods 5はオープンイヤー型の軽快さを残しながら、強力なANCや自然な外部音取り込み、新しい音響設計、ライブ翻訳などに対応する。23,800円から購入できる価格も大きな魅力だ。

一方、AirPods Pro 3はイヤーチップによる密閉性を活かしたより強力なANC、緻密で立体的な音質、最大8時間のバッテリー駆動、心拍数センサーなど、上位モデルならではの特徴を備える。

軽い装着感と価格、日常での使いやすさを優先するならAirPods 5。音質、静寂性、装着安定性、バッテリー、フィットネス機能まで含めた総合性能を求めるならAirPods Pro 3。価格による単純な上下関係ではなく、自分がイヤホンに何を求めるのかで選びたい2モデルだ。

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