公開日 2020/02/14 06:30

逆襲のポタアン、イヤピ史上異例の行列…『ポタ研2020冬』注目アイテムを“超個人的ランキング”で紹介

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第245回】

Brise Audio「TSURANAGI」は、アナログ入力オンリーかつバランス駆動特化型!

普通にポタアンなサイズ感に収められている

4.4mm端子でのバランス入力に対応し、ヘッドホン出力は4.4mm/2/5mmのバランスのみ!

「なぜバランス駆動特化型に?」とお聞きしたところ……

まずバランス駆動を中心に置いた上でシングルエンド駆動への対応も検討した際に、
1)バランス駆動回路の後ろにシングルエンド出力への変換回路を追加
2)バランス駆動回路とは全く別に独立したシングルエンド駆動回路も搭載
上記二つのパターンが考えられたとのこと。

しかしそれらについて考えた結果、、
1)だと、余計な回路を通すことで半端なクオリティになってしまう…
2)だと、ポータブルサイズに収まらなくなってしまう…

そして、
3)シングルエンド駆動はすっぱり諦める
という結論に至ったとのことだ。潔い!

対して、iFI-Audio「hip dac」はより一般的な使いやすさを備えたモデル。スマホ等とUSB接続でき、出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスだ。ゲイン切替機能「PowerMatch」や低域を自然に補強してくれる「XBass」機能も備える。同社のコンパクト据え置きDAC「ZEN DAC」と対になるポータブルDACアンプというイメージだ。

薄型モバイルバッテリー的なサイズ感で収まりがよい

4.4mmバランス駆動対応!

同社史上最小のコンパクトさで価格も税込1万9,800円に抑えられており、何とも手を出しやすい、というか手を出してしまいそうになるというか。かなり誘惑力の強いポタアンに仕上がっている。

Oriolusは、バランス駆動ポータブルアンプ「BA20」とバランス出力ポータブルDAC「BD20」というシステムを参考出展。個人的にはさすがにポータブルでの三段積みシステムは趣味的すぎるだろうと思うのだが……

積みたくなる形とサイズ

DAC背面の4.4mm出力からアンプ背面の4.4mm入力に接続してアンプ前面の4.4mmイヤホン端子でリスニング!

しかしこの両モデルの背面には、内蔵バッテリーの利用や内蔵バッテリーへの充電をパスするスイッチが用意されている!デスクトップ等での据え置き用途でも使いやすそう!

そうなると、「ポータブルにはでかい」ではなく、「デスクトップ用として十分にコンパクト」という見方もできる。デスクトップオーディオのクオリティアップにも威力を発揮してくれそうだ。

最後に紹介するのは、超小型ポタアン、QueStyle「Qlink」だ。

掌サイズとかそういうレベルではない!

ブラックの他にシルバーもラインナップ?

もはや変換アダプタ的なサイズ!しかしQueStyleクオリティ!1万円以下での販売を目指しているとのことで、こちらもうっかり買ってしまいそう系アイテム……

【今回の規格外】芝浦工大生のヘッドホンにガンプラ魂を見た!

今回、Music With 規格外ブースに芝浦工業大学オーディオ研究会が参戦!いくつかの作品が展示されていたが、いちばん目を引かれたのはやはりこれだ!

規格外ブースへの溶け込みっぷりがもう擬態レベル

無骨な金属パーツもむしろセクシ……ん?

近年の自作界隈の技術向上は目覚ましく、CNC削り出しによる金属パーツ、3Dプリントによる樹脂パーツ、匠の手技によるハンドメイドパーツなどによる美しい作品も珍しくなくなっている。

しかしこのヘッドホンは真逆!このヘッドホンは何とだいたいのパーツが有り合わせの何かの使い回し!自作ヘッドホンだけれどパーツレベルでは自作しないスタイル!言われてみればたしかに、どう見てもただの汎用金具な部分があったりするぞ……

……ただのL字金具じゃねーか!

そうなってくるとこのハウジングからも金物感というか台所の波動を感じてくる……

ジャンクパーツを寄せ集めて作られたゲゼやDガンダム、あるいは「クロスボーン・ガンダムDUST」時代のミキシングビルドなMSを連想させるヘッドホンだ。…いや、これはシールド固定用ベルトに腕時計のバンドを流用した、プラモ狂四郎のパーフェクトガンダムにも通じるガンプラ魂が込められたヘッドホンなのかもしれない!

……僕は何を言っているんだ?

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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