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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第245回】

逆襲のポタアン、イヤピ史上異例の行列…『ポタ研2020冬』注目アイテムを“超個人的ランキング”で紹介

公開日 2020/02/14 06:30 高橋 敦
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ポータブル系オーディオイベントの注目ポイントを “独自に” “勝手に” 選出し、ランキング形式で紹介していく恒例企画!今回は西のガリガリ大学入学試験、東のおチョモランマゲーム大会と同日の2020年2月8日に開催された「ポタ研2020冬」から、超個人的ランキングをお届けさせていただこう。

【第5位】ORBのあのLightning変換ケーブルの新作!

iPhoneにイヤホン端子無き今、「たまにはiPhoneで有線イヤホンを使いたい…」そんなタイミングもある。そんなニーズに高いクオリティで応えてくれる大好評アイテムが、ORBのLightning-イヤホン端子変換ケーブル「Clear force Lightning」シリーズなわけだが……そのケーブル部分を同社「Glorious force」シリーズケーブルに置き換えた新作「Glorious force Lightning」も登場した!

グロリアスな輝き!3.5mmモデル税抜1万2,000円、2.5mmモデル税抜1万4,000円

手間がGlorious force、奥がClear force

Apple純正「Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」から取り出したLightning端子を利用しつつ、他の部分はすべてORBクオリティのパーツ&組み立てで再構築!というところは両モデル共通で、純粋にケーブル部分の違いによるバリエーション展開となる。Clear forceは導体素材に連続結晶高純度無酸素銅PC-Triple Cを、Glorious forceは導体素材に純国産高純度無酸素銅に銀メッキを施したものを採用。

注意点として、2.5mm端子モデルは2.5mm端子ではあるがバランス駆動対応ではない。iPhoneのLightning端子からの出力がバランス駆動ではないのでそこはどうにもならないのだ。

では何のための2.5mm端子?ということだが、DAPにバランス駆動を利用していて合わせてイヤホンを2.5mm端子にしてある場合、それをそのままiPhoneにも接続できることがポイント。「DAPからiPhoneに挿し替えてSpotifyを聴く」みたいな流れがやりやすいのだ。

なおClear force版とGlorious force版を軽く聴き比べてみたところでは、Glorious forceではオーディオ的なしなやかさ、音や響きのほぐれをより豊かに感じられた印象。逆に言えばClear forceの音はよりカッチリとした傾向。単純に新作の方がいい音!という話ではなく、それぞれに個性がある。価格も同じであるし、どちらを選ぶべきかは自身の音の好みや愛用イヤホンとの組み合わせ次第だろう。

【第4位】定番イヤピの新たな挑戦!そして頭外定位イヤピ!?

イヤピ分野には「さすがにもうネタ切れだろ?」という雰囲気も感じつつあったのだが、そんなことはなかった!まずはJVCの超定番シリーズ「スパイラルドット」の新作!

半透明な方が新型、黒が従来型

傘は低くなっているが軸は短くなっていない

見ての通り、いわゆる傘の部分の背を低くしたバージョンだ。同時に素材も変更し、シリーズ従来のような特別なものから、より一般的なシリコン素材の中で柔らかいタイプとし、コストダウンも図っているとのこと。

形状において注目してほしいのは、傘の背は低くなっているけれど「軸の長さは短くなっていない」ということ。なお実際に軸の長さはシリーズ従来モデルと同等とのことだ。

つまりこちら、いわゆる完全ワイヤレス用に全体の背を低くしたモデルではない。従来通りの深さに装着しつつ、耳の中での傘の存在感を減らすことで、装着感をよりソフトにするというのが主な狙いというところだろう。製品化を予定しつつ現時点ではまだ試作品の参考出展とのこと。今回集まった感想も踏まえてのブラッシュアップが期待される。

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