公開日 2019/08/21 06:00

いま買うべきドラレコはこれ! あおり運転対策にも、使ってわかったタイプ別ベスト9モデル

1カメラ型/2カメラ型/360度型


「2カメラ型」のオススメ3モデル

このタイプで留意すべきはリア用カメラの能力。その理由はリアガラスに採用されているスモークガラスへの対応が必須になるからだ。昼間なら明るさが十分あるので、むしろコントラストが上がって見やすい映像になるなどメリットとなるが、逆に夜間は明るさが不足しがちとなり、撮影に大きな影響を与えるのだ。

そのため、特にリアカメラに関しては暗所特性に強いカメラが有利となる。結果として、オススメの順位は暗所特性に強いソニー製 “STARVIS” CMOSセンサーを搭載した機種が上位に来ることとなった。

画質と使いやすさのいずれでも高い評価となったのがコムテック「ZDR-026」だ。ハイビジョンを超える高解像度をもたらす370万画素 “STARVIS” センサーを備え、ひとクラス上の高画質記録を前後のカメラで実現。補正能力も高く、逆光をはじめ黒つぶれや白トビにも極めて強い。ドライブサポート機能など安全運転支援機能を搭載し、直感的な操作系は初心者でも安心して使いこなせるだろう。

「ZDR-026」

最新のカロッツェリア「VREC-DZ700DSC」も注目だ。最近増え始めているフロントウインドウに本体を貼り付けるタイプ。ガラスへの映り込みと、ADAS(先進安全支援機能)用ユニットの影響を受けにくいというメリットがある。撮影時の画角も広めだ。要となるセンサーには、本体とリアカメラ共に “STARVIS” を採用。そのため、暗所特性ではトップクラスの実力を発揮し、内蔵バッテリーでの撮影時間も長め。薄暗い夜間駐車場での監視には打ってつけと言える。映像は発色は控えめで、やや輪郭にエッジが立ち気味だが、周囲をシャープに映し出すにはこのぐらいでも不都合はない。ADAS時代を見据えた新たなドライブレコーダーに期待したい。

「VREC-DZ700DSC」

ユニークなのがユピテルの「TW9100d」で、リア用にのみ “STARVIS” を採用し、リアに限ればコムテックと同等の実力。映像はHDR効果も高く、シャープさを強めることで対向車のナンバーや周囲の状況が鮮明を映し出す。逆光時でもかなり踏ん張ってみせた。一方で操作ボタンの形状が曖昧なのはマイナスポイントといえる。

「TW9100d」

「360度型」のオススメ3モデル

このタイプは周囲をすべて撮影できるというメリットがある一方、360度に渡って撮影する場合、限られた画素数で周囲すべてを捉えるため、一部を切り出せば解像度はグンと低くなってしまう。実はこれが360度カメラ最大の弱点となっていた。店頭での機種数も少なく、その上に高価であるというのも認識しておきたい。

そうした中でカーメイト「d'Action 360 S DC5000」は、高価ではあるものの360度型の弱点を克服した製品として注目したい。その注目点が周囲の映像と共に前方のみを200万画素(フルHD)で同時撮影できる「デュアルレック機能」を搭載したことだ。その画質は1カメラ型と比べても遜色ない実力で、記録した映像品位も高い。本体にはディスプレイを備えていないが、Wi-Fi接続したスマホで確認が可能。本体を取り外してアクションカメラとして使えるのもメリットだ。

「d'Action 360 S DC5000」

カメラを下向きにし、そこから360度にわたって撮影するのがコムテック「HDR360G」だ。デジタルカメラの魚眼レンズで撮影したような映像となるのだが、意外にも十分な解像度で記録できる。もちろん、一般的なドラレコに比べれば絶対的解像度では見劣りはするが、昼間なら前方向と左右はナンバーも十分に読み取れる。車内の様子も克明に映っており、側面衝突のような状況でもしっかりと役割を果たしてくれそうだ。360度型でディスプレイを備えているのも珍しい。

「HDR360G」

ユピテル「Q-02c」も人気が高い製品だ。このモデルもディスプレイは備えず、映像はスマホとWi-Fi接続して確認する。本体はコンパクトで、フロントガラスに貼り付けても存在感があまり高くないのも良いところだ。360度グルリと一括して撮影するため、そのままでは細部が分からないので、必要に応じて拡大して利用することとなる。本機注目すべきはソニー製 “STARVIS” CMOSセンサーを採用したこと。その効果は抜群で、夜間でも低ノイズで周囲を撮影することができるようになった。

「Q-02c」



このように、それぞれのタイプならではの特徴がある。自分の求める機能を持つドラレコを選ぶ一助となれば幸いだ。

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