公開日 2018/04/20 08:00

ソニーのモバイルプロジェクター「MP-CD1」を編集長・風間がテスト! 高い完成度に思わず唸った

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編集部:風間雄介
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聞けば、MP-CD1を開発したのは、ソニーのモバイルバッテリーを手がけている部署なのだとか。まさにモバイルバッテリーのデザイン、サイズ感ですよね。

あと軽さも280gなので、手軽にカバンへ入れて持ち歩けます。ためしにジャケットの内ポケットに入れてみましたが、違和感はまったくなかったです。

内ポケットにも収まるサイズ感

■すぐに映像が出るスピーディーさが本当にありがたい!

ーー実際に使ってみていかがでしたか?

思いきり “割り切った”コンセプトが素晴らしいと思いました。ミーティング中、ちょっと画面を共有したいな、と思ったら、電源ボタンを押して約5秒で映像が出ます。このスピーディーさが本当にありがたい。

何度か経験があるんですが、これがたとえば数十秒必要だったりすると、妙な間が空いて、お互い気まずいんですよね…。間をつなぐために天気の話を始めちゃったりして(笑)。

ーーただし、このスピード起動を実現するため、省略された機能もあります。

はい。MP-CD1の映像調整機能はモード切換のみです。Wi-Fi機能はありません。映像が出るまでの時間を短縮するためだと聞きました。

実際に使ってみると、このMP-CD1が、映像が出るまでのスピードを重視したのは「大正解」だと思いました。とにかく速い! 何せ、電源ボタンを押して1秒後にはSONYロゴが表示されるんですから。そして、本当に5秒後に、PCの画面が表示されます。待たされる感覚が一切ありません。

映像を細かく調整する機能がないことは、私は特に気になりませんでしたね。表示される映像が好みでなかったら自分でいじりたくなりますが、MP-CD1は素直な画作りで破綻がないので、とくに調整する必要を感じませんでした。

何も調整せずに良い画が出れば、モバイルプロジェクターとしては十分だと思います。

ちなみに、台形補正は自動でやってくれます。またフォーカスは手動で、スライド式のキーを動かします。このフォーカス調整はそれほどシビアではないので、投写距離があまり変わらなければ、特に調整せずそのまま使えるケースも多かったです。

フォーカスは手動式だがそれほど面倒な作業ではない

あと、シャットダウンが速いのも、地味なようですが、本当に助かる機能です。だいたい2秒くらいで電源が切れます。さっと電源を切って、さっとしまえるわけです。

会議室に次の予約が入っていて、なるべく速く部屋を出る必要がある時って、けっこうありますよね。そういうときにモタつかない。これもすごくありがたいです。

ちょっとでも「面倒だな」と思うと、プロジェクターを使うのが億劫になりますが、MP-CD1にはそのストレスがないんです。

あと、何度も言ってますが、もう一回言います。本当に軽い!

■Chromecastと組み合わせてWi-Fi使用も試す

ーーWi-Fi機能がないことはどう感じましたか?

これも「割り切り」ですよね。ふだんはHDMIケーブルで接続してください、ということです。HDMIは後方互換性がしっかりしている規格なので、最新のデバイスでもちょっと前のデバイスでも、特に気にせず使えるんです。たとえば当編集部の場合、スタッフのパソコンはWindowsだったりMacだったりバラバラですが、HDMI出力はどれも対応しているので、安心してMP-CD1を共有できます。

側面端子部

HDMIケーブルでPCなどと接続して使用する

モバイルプロジェクターのWi-Fi機能は、うまく使いこなせたら便利ですが、現実にはそううまくいかないケースもありますよね。トラブルが発生したりすることも多いです。Wi-Fiを省略したのも起動時間の短縮とのトレードオフとのことなので、納得できます。

ーーその一方で、例えばGoogleのChromecastのような外部機器と組み合わせればWi-Fiも使えますよね。

そうなんです、完全にWi-Fi機能が使えないというわけではなく、市販のWi-Fi端末を使えば、同じような使い方ができます。

次ページ実際の画質・明るさはどうなのか?

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