公開日 2016/06/09 10:30

どれを選べばいい?「定額制&無料VODサービス」16社の特徴を徹底解説!

<山本敦のAV進化論 第93回>

先述のスカパー!では、取り急ぎインターネット環境さえあればアンテナの設置などの前準備不要で、スマホやタブレット、PCなどを用意して手軽に楽しめる「スカパー!オンデマンド」を提供している。加入料・基本料ともに無料で、チャンネル別に設定されている月額プランや1番組単位でのPPV(ペイ・パー・ビュー)、複数番組パックなど好みの購入手段が選べる。

サッカーファンには「欧州サッカーオンデマンド」「Jリーグオンデマンド」などのチャンネルがおすすめだ。いよいよ大会が始まるコパアメリカ2016、EURO2016を快適にエアチェックするならスカパー!に限る。テレビ向けのスカパー!放送サービスに加入していれば、チャンネルの契約状況に応じてVODコンテンツが無料、または割引価格で視聴できるのがうれしい。例えば年間を通して各球団の試合が幅広く視聴できるプロ野球の試合も、放送サービスとの連動プランを活用しながら、仕事帰りの電車の中でスマホやタブレットを使ってリアルタイム観戦もできてしまう。

JリーグオンデマンドのUI

WOWOWのサービス加入者なら、スマホ・タブレットやPCでWOWOWの番組がリモート視聴できる「WOWOメンバーズオンデマンド」を活用しない手はないだろう。こちらも欧州サッカーやゴルフ、テニス、NBAなどプレミアムなスポーツコンテンツが充実しているので、そもそもWOWOWの本サービスの加入から検討してもいいぐらいだ。映画や音楽ライブにもプレミアムクオリティのコンテンツを多く揃えている。

自宅のシアター環境が充実している方は、家ではプロジェクターなどを使って、外出時にはスマホやタブレットでオンデマンド視聴といった具合でハイブリッドに使い分ける楽しみ方をおすすめしたい。

アニメ系のコンテンツに強いのは「バンダイチャンネル」だ。本稿執筆時点での配信作品数は1,000作/19,7300話以上、月額料金は1,080円で見放題だ。毎月1日と毎週金曜日には新作が追加される。

作品のおすすめコメントを投稿できる「クチコミ★ファンの声」や、お気に入りの作品リストを作って公開できる「ファンおすすめ特集」など、アニメを愛するサービス利用者どうしがコミュニケーションできる“つながるサービス”も充実している。テレビにPC、スマホ・タブレット、ゲーム機やApple TVなどマルチデバイス対応も抜かりない。

韓流ドラマに強いのは「楽天SHOWTIME」だ。サイト利用の月額料金は無料となり、常時20作品以上が定額利用できる「スタートパック」(302円)、「恋する★韓ドラパック」(864円)、「タカラヅカ・オン・デマンド プレミアムプラン」(1,620円)など、ユーザーが好みの月額見放題プランを購入して楽しむスタイルになっている。楽天スーパーポイントでコンテンツの視聴料金が支払えたり、プランを購入すると楽天スーパーポイントが貯まる仕組みも特徴。普段から楽天でショッピングを頻繁に利用する方にはお得に感じられることが多いはずだ。

アダルト系の見放題サービスなら「ゲオチャンネル」「DMM.R18」も出来が良い。ゲオチャンネルの詳細についてはPhile-web編集部の体当たりレポートが詳細を語り尽くしているので参考になる。ベーシックプランなら月額590円という値頃感にそそられる。リアルのレンタルショップで旧作DVD/Blu-rayを月20本まで借りられる「店舗プラスコース」は、パッケージによる吟味は欠かせないという“リアリスト”の思いにしっかりと寄り添えている。

ゲオチャンネルはアダルト動画も見放題

コンテンツ数では「DMM.R18」が圧倒的だ。月額540円の「見放題chライト」は有名メーカーの作品約2,000本が見放題。スマホ・PC・テレビ・PS4などマルチデバイスは全方位だ。週3回の更新で人気作品が追加される。実践に即した良いペースだ。さらに20万本以上のコンテンツが見放題になる「見放題chプレミアム」もあるが、こちらは月額8,980円とそれなりに値は張る。がしかし、そんなに見切れないほどの作品がいつでも手元にあること自体がエクスタシーを呼び覚ますこともある。


■VODの進化はテレビの楽しみ方を変えるのか?

従来、テレビを買ったら放送波の番組をリアルタイムに、あるいは録画して楽しむのが相場とされてきた。2000年代の後半に入って、テレビをインターネットにつなげる機能が広がってきて以後も、VODサービスはすぐにブレイクはしなかった。

次ページより便利にたくさんの映像コンテンツを楽しめる時代がもう既にやってきている

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