これぞ本来あるべき姿！ e-onkyoハイレゾを自動DLするQNAPのオーディオNASが便利

ネットワークオーディオにおけるNASの定番モデルといえるQNAP「HS-210」に、ハイレゾ配信サイト「e-onkyo music」とのコラボモデルが登場した。購入したハイレゾ音源を自動ダウンロードできる本機の使い勝手を、山之内正が検証する。

■購入したハイレゾ音源をNASが自動ダウンロードしてくれる

スマホやタブレットが生活の一部と呼べるほど浸透したことで、パソコンを開く機会が以前よりも少なくなったように思う。ブラウザもメールもタッチとフリックだけで自在に見られるので、パソコンの画面を開くのが億劫になるのだ。そうなると以前は苦にならなかったマウスやキーボードの操作も面倒に感じ、パソコンで音楽を聴いたりハイレゾ音源を購入してダウンロードする操作がもう少し直感的にできればいいのにと思ってしまう。やはり、音楽再生はパソコンレスが理想だ。

最近、その理想が少しずつ現実味を帯びてきた。昨年、スマホやポータブルオーディオプレーヤーでハイレゾ音源を直接購入できる仕組みが登場し、パソコンを使わなくても極上の音質を楽しめる環境が実現した。

さらにもうひとつ、ネットワークオーディオにおけるNASの定番モデル「HS-210」を手がけるQNAPが、ハイレゾ配信サイト「e-onkyo music」との協業のもと、ハイレゾ音源のダウンロード機能を備えたNASを実現させたことにも注目したい。「PCレスでハイレゾが楽しめる」ことを目指したNAS「HS-210-ONKYO」を検証することが今回の記事のテーマだ。

新サービスのメリットを簡単に紹介すると、音源を手に入れる方法が進化したということに尽きる。具体的には、e-onkyo仕様のQNAP製NAS「HS-210-ONKYO」をインターネットにつないだ状態でスマホ、タブレット、パソコンなどからe-onkyo musicの音源を購入すると、音源のデータが自動的にNASにダウンロードされるというもの。

スマホやタブレットの場合、一部のAndroid端末では購入した音源をそのまま端末で再生でき、一定時間後にはNASにもダウンロードが完了しているということになる。また、iOS機器など端末へのダウンロードに対応していない場合でもNASへ自動ダウンロードできるメリットは大きい。購入時にパソコンがいらないうえ、Macの利用者にとっては、曲ごとのダウンロード操作が不要になるという大きな利点がある。e-onkyo musicのダウンローダーは一括ダウンロードがスムーズで便利この上ないのだが、残念ながら対応OSがWindowsのみで、Macでは利用できないからだ。