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2015年1月にアップデート予定

オンキヨー「HF Player」アプリがリアルタイムDSD変換出力に対応。「Virtual FPGA」機能も

ファイル・ウェブ編集部
2014年12月20日
オンキヨーは、ハイレゾ音源の再生に対応するiOS/Android向けアプリ「Onkyo HF Player」を2015年1月にアップデートし、新たにスマートフォン単体でのDSDリアルタイム変換出力機能を搭載すると発表した。

iPhoneからリアルタイムDSD変換出力しているところ

さらにAndroid版では、OTGケーブルを使用したUSB経由でのハイレゾ出力をサポートするためのドライバー機能「Onkyo USB HF Driver」が実装される。

なお今回のアップデート内容をもって、これまでトライアル版だったAndroid向けアプリは正式版としてリリースされる。また、iOS版はiOS 8のSDKベースになる。

■スマホ単体で圧縮音源をDSD変換する「リアルタイムDSD変換」に対応

大きなアップデートは、上述の通りスマートフォン内のMP3/AACやWAV/FLACなどの音源を、DSD 2.8MHzまたは5.6MHzにリアルタイム変換してDoP出力する「リアルタイムDSD変換」機能に対応すること。また、DSD 3,6,12MHzのDoP出力機能にも新しく対応する。「設定」メニューの「DSD」項目に、リアルタイムDSD変換の項目とDSD 3,6,12MHzのDoP出力の項目が追加される。

「設定」メニューの「DSD」項目に、リアルタイムDSD変換の項目が追加される

リアルタイムDSD変換機能は、メニューに「DSD 2.8MHz」「DSD 2.8MHz 高精度」「DSD 5.6MHz」「DSD 5.6MHz 高精度」の4種類を用意している。「高精度」が付くメニューは、それぞれDSD変換の際の演算情報を通常の倍以上に上げることで、よりS/Nを高めたDSD再生を可能とするもの。また、そこまで音圧が下がらないような設計としているという。

メニューに「DSD 2.8MHz」「DSD 2.8MHz 高精度」「DSD 5.6MHz」「DSD 5.6MHz 高精度」の4種類を用意

本アプリの再生画面では、左上に元ファイルの形式とサンプリング周波数、右上に出力中のファイル形式とサンプリング周波数が表示される。圧縮音源をDSD変換出力すると、中央に「DSD CONVERT」というテキストが表示され、黄色いフォントで元ファイルとDSD変換出力中のファイル名が表示される。

DSD変換出力すると、中央に「DSD CONVERT」というテキストが表示され、黄色いフォントで元ファイルとDSD変換出力中のファイル名が表示される

また本機能の対応にあわせ、USB-DACなど外部機器側のDAコンバーターで行う処理の多くを、本アプリ側にシフトして行う仕組みを採用する。同社ではこれを仮に「Virtual FPGA」と呼称。具体的には、高速処理が可能となる最新スマートフォンのCPU演算能力を活かし、これまでDAC側で行っていた処理のうち、音源をマルチbitにしてからフォーマット変換し1bitにする処理までをアプリ側で実施する形とする。つまり、USB-DAC側には1bit信号になった状態で入力される。

従来は「接続するUSB-DAC側の1チップDACに何が使用されているか」が再生音質に影響していた。しかしVirtual FPGAであれば、1bitに変換する部分までの音づくりをアプリ側で独自に行うことが可能となる。オンキヨーとしては、接続するUSB-DAC側の1チップDACだけに頼らないフレキシブルな音質チューニングをアプリ側で実現できるというメリットがある。加えて、アプリ側で音質チューニングに関するアップデートを継続的に提供するといったことも可能になる。

■Android向けのみハイレゾUSB出力をサポートするドライバー機能を実装

また、Android向けには、OTGケーブルを介したUSBオーディオ出力で、ハイレゾ出力をサポートするためのUSBサウンドドライバー「Onkyo USB HF Driver」機能が実装される。「設定」メニューの「USBオーディオ」に、「Onkyo USB HF Driverの有効」という項目が新しく追加され、機能のON/OFFを選択することができる。

Android向けのみ、「Onkyo USB HF Driver」がオプションで実装される

Android 5.0ではAndroid OS自体がUSB Audio Classをサポートし、OTGケーブルを使用することで外部USBオーディオインターフェースへオーディオ出力できるようになったものの、ハイレゾのネイティブ出力が実際にできているか疑う声も多かった。このアップデートではアプリ内にドライバーを実装し、それを有効化することで、USBからハイレゾ出力が行えるようにする。BitPerfect出力をサポートしている点も特徴となる。

アプリ上での実装によるUSB出力機能となるため、Android OS自体のUSBオーディオ対応やAndroid端末本体にハイレゾ対応のDACチップを搭載しているかどうかといった、ハード機自体の仕様には理屈上は縛られない。例えば、OS上はUSBオーディオ出力に対応しないAndroid 4.4以下の端末、ハイレゾ対応DAC非搭載でヘッドホン端子からのハイレゾ出力に非対応のモデルでも、本アプリを使用することで端末内のハイレゾ音源をUSB出力することは可能になる。ただ、本機能を実際に使用できるかどうかは、Android端末それぞれのCPUのスペックなどによって異なる可能性があるため、同社では対応機器について改めて検証を行うとしている。

また、本機能が実際に提供される際には、課金オプション対応となる予定とのことだ。料金は未定で、今後決定次第アナウンスするとのこと。

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