公開日 2013/11/29 12:00

WireWorld新ケーブル「シリーズ7」 − その音質的魅力を探る

【特別企画】オーディオアクセサリー銘機賞2014 グランプリ受賞
ファイル・ウェブ編集部
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米国のハイエンドケーブルブランド、ワイヤーワールドが、同社の創業20周年を区切りとして全面的にモデルチェンジ。シリーズ7として、ほぼ全製品のラインアップがグレードアップを果たした。このシリーズ7は本年度の「オーディオアクセサリー銘機賞2014」にて見事に最高峰のグランプリを獲得した。シリーズ全体での受賞は「エントリーから最上位まで見事に統一された音調」という理由からである。さて本企画ではこのグランプリ受賞を受けて、井上千岳氏をはじめ、各評論家が語るシリーズ7の魅力をお届けすることにしよう。


DNAへリックス・デザイン
引き回しても精度が劣化しない
電磁エネルギー経路が拡大する


ワイヤーワールドの主要ラインアップが、一斉にモデルチェンジされた。ライン系、スピーカー系、さらにデジタル系まで含めた全面的な入れ替えで、製品数は全部で20におよぶ。一大事業である。

インターコネクトケーブルのラインアップ

いずれもリファインのポイントは同一なので、まずは全体像を見てみたい。

現在のワイヤーワールドの構造は、DNAヘリックス(螺旋)と呼ばれる。ひとつ前のシリーズ6から導入されたもので、それまでの二重同軸を平面に切り開いたものと考えれば、それとの連続性がわかりやすい。

導体はグレードに応じて変わるが、いずれも素線を数本一列に並べて絶縁体で固定する。これをひとつの芯線で、この芯線をプラス/マイナス抱き合わせたのが基本形だ。通常は一組ではなく、二組・四組とグレードによって使い分ける。そしてそれらを束ねてツイストしたのが完成形である。だから切り口だけ見ると平らに重なっているようだが、実際には捻ってあるため立体的になり外径も太い。

この構造の目的のひとつは、引き回しの際に曲げたり丸めたりすることで生じる芯線の変形を回避することにある。単なる丸型では、曲げたときに外側の芯線が伸び内側は縮む。これによって内部が変形し、精度が劣化するのである。つまらないことと思われるかもしれないが、実はケーブルによって素材よりも構造よりも重要なのがこの精度なのである。内部であちこちに変形が起きるとそこだけインダクタンスやインピーダンスが変化し、特性の凹凸が生じる。これではいくら優れた構造であっても意味がない。

DNA螺旋は平行なので、ケーブルは一方向にしか曲がらない。だからどの導体も同じように屈曲し、精度を崩すことがないのである。もうひとつDNA螺旋には、信号を伝える電磁エネルギー経路の拡大という意味もある。ただ一般的には非常に難解なのでここでは省くが、上級グレードで芯線の数を増やすのはこのためである。

PlatinumからOasisまで共通の断面と構造図。線材、素線の太さや数は異なるが、独自のケーブル構造DNAHelix designを採用している

PlatinumからEclipseまでのスピーカーケーブルの構造(8組構造)。Equinox以降は4組構造

新素材絶縁体「コンポジレックス2」
比誘電率が低く静電気も抑える
低ノイズでの伝送特性を実現


シリーズ7ではさらに、絶縁体にComposilex2という新素材を採用した。これはテフロンをベースとした独自の複合素材で、単体のテフロンより比誘電率が低くロスが少ない。また摩擦による静電気の発生も抑え、低ノイズでの伝送特性を実現できるという。

新素材絶縁体「コンポジレックス2」の効果

このほかスピーカーケーブルでは端子の先端をネジ式とし、スペードとバナナプラグが付け替えられる2ウェイ・プラグを開発した。使いやすく音質の劣化も極小の、斬新な端子である。

スピーカーケーブルはSpadeが標準装備だが、ネジ式でBananaにも交換できる。PlatinumからEclipseまではシルバー(Silver-Clad OFC)、Equinoxはゴールド(Gold/ Silver Plated OFC)仕様が標準装備

次ページシリーズ7の音質的な魅力

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