公開日 2025/05/19 19:00

final、開発中の平面磁界型ヘッドホン「X8000」が「0ベースで再検討せざるを得ない」状況になったと発表

部品製造を委託していた企業の事業終了に伴い

finalは、開発を進めてきた平面磁界型フラグシップヘッドホン「X8000」について、開発・製造を0ベースで再検討せざるを得ない状況になったことを明らかにした。

「X8000」2024年ミュンヘンHIGH END時点でのプロトタイプ
 

X8000は、2023年のミュンヘンHIGH ENDで発表されていたfinalのフラグシップ平面磁界型ヘッドホン。同社によると、X8000では “Dシリーズ” に用いられている独自の振動板制動技術「AFDS(Air Film Damping System)」を応用する予定で開発を進めていたが、振動板の部品製造を委託していた企業の事業終了に伴い、技術の根幹を担うフィルムの製造が叶わなくなったという。

これを受けて新たに事業者を探しているものの、設備の構築や生産技術の継承にどれほどの時間がかかるかが不透明なため、「現時点では、平面磁界型ドライバー搭載のX8000を開発スケジュールに組み入れるのを中止するという苦渋の判断」に至ったとする。

しかしX8000の開発構想は「D8000」より前に遡り、長年の時間をかけて研究・開発を続けてきた思い入れの強いプロジェクトなため、「何らかの形で結実させられるよう、別の方法でドライバーを開発することも視野に検討」を進めるとのこと。

なお、同様の平面磁界型ドライバーを採用する「D8000 DC」「D8000 DC Pro Edtion」については、部品在庫を十分に確保していることから、生産体制に影響はないとしている。

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