公開日 2025/03/14 11:00

iBasso、デュアル真空管搭載ポタアン「Nunchaku」。真空管/AB級アンプ回路のサウンド2種類を切り替え可能

DACチップにはシーラスロジックのフラグシップ機をデュアル搭載
編集部:岡本雄
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MUSINは、同社取り扱いブランドiBasso Audioから、真空管を搭載したポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「Nunchaku(ヌンチャク)」を、321日(金)より発売する。価格はオープンだが、税込52,470円前後での実売が予想される。

iBasso Audio「Nunchaku」

本機は、RAYTHEON製の真空管「JAN6418」を2基を搭載した、ブランド初の真空管ポータブルDAC/アンプ。コンパクトなボディと相まって、真空管の暖かみのあるサウンドを手軽に持ち運ぶことができるとアピールしている。また、真空管の設計には22.5Vという高電圧の陽極電源設計を採用。安定性と強力なパフォーマンスを両立したとのこと。

さらにこの真空管は、本体に組み込まれる前に専用機器によるSINAD測定が行われている。2基の間に性能のギャップがないか、すべてエンジニアによる手作業で検査したうえでマッチングしているとのこと。このプロセスによりピュアな真空管サウンド実現するという。

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RAYTHEON製の真空管「JAN6418」を2基を搭載
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22.5Vの陽極電源設計で高電圧を実現 

サウンドモードは、真空管を駆動する「TUBEモード」と、独立したAB級アンプ回路を駆動する「Class ABモード」の2種類を用意。本体のメニュー画面または専用アプリから、楽曲やデバイスに合わせて自由に切り替えることが可能。

TUBEモード」では「魅惑的でピュアな真空管サウンド」を、「Class ABモード」では解像度とダイナミクスに優れた「力強く現代的なサウンド」を楽しむことができると説明している。なお、「TUBEモード」時はパーツの特性上、振動や電磁・電波干渉などの外的要因でノイズが混入することがあるとのこと。

真空管を駆動する「TUBEモード」と、独立したAB級アンプ回路を駆動する「Class ABモード」の2種類のサウンドモード 

アンプ部には、オペアンプとバッファを用いた「OP-AMP+BUF」構造のAB級アンプ回路を搭載。Texas Instruments製オペアンプ×4基と同社製バッファアンプ「BUF634A×4基を導入し、コンパクトなボディの中に卓越したオーディオ回路を構築したという。

DACチップには、優れた解像度とノイズレスで良質なサウンドに定評のあるという、シーラスロジックのフラグシップDACCS43198」をデュアル構成で採用。サンプリングレートはPCM 768kHz/32bitDSD512に対応。上述したオーディオ回路との組み合わせによって「多くのユーザーを虜にする」サウンドを実現するとしている。

デジタル信号処理においては、アルゴリズムの改良でサウンドパフォーマンスの向上を図ったという自社開発FPGAテクノロジーと、KDS製フェムト・クロック水晶発振器を採用。ジッターを低減し、ピュアで滲みのないサウンドを再生するとのこと。

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オペアンプとバッファを用いた「OP-AMP+BUF」構造のAB級アンプ回路を採用
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DACチップにはシーラスロジック製「CS43198」をデュアル構成で採用

出力端子には3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを実装。4.4mmバランス接続と「TUBEモード」との組み合わせることで、最大出力525mW+525mW@32Ωの高出力を実現。これによって、スマートフォンを再生機とした場合でも、駆動性能にとらわれることなく、さまざまなイヤホン・ヘッドホンと組み合わせることができると説明している。

また高出力を実現しつつ、最も電力を必要とする「TUBEモード」時でも一般的なポータブルDAC/アンプと変わらない120mA5Vという低消費電力を実現。本機のピュアな真空管サウンドを、長時間心置きなく楽しむことができるとのこと。

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出力端子には3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを搭載
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最も電力を必要とする「TUBEモード」時でも120mA5Vという低消費電力

そのほか、JRC製ハードウェアボリュームを搭載。「TUBEモード」においてDACチップと真空管を仲介する役割を果たし、DACから最大固定出力を引き出しつつ、低ノイズで高いS/N比を維持したシグナルをリアルタイムでコントロールすると説明している。

本体には、0.96インチOLEDディスプレイとマルチファンクションダイヤルを搭載。内部設定の操作と閲覧が可能となっている。また、Android専用アプリ「iBasso UAC」から内部設定の調整・変更することもできる。 

Placeholder Image0.96インチOLEDディスプレイ搭載
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専用レザーケースは“Nunchaku”の製品名からブルース・リーを連想したイエローを採用

再生周波数帯域は15Hz - 40kHz±0.5dB)。最大出力レベルは、TUBEモード時:525mW525mW32Ω4.4mmバランス出力)/150mW150mW32Ω3.5mmシングルエンド出力)。Class ABモード時:450mW450mW32Ω4.4mmバランス出力)/125mW125mW32Ω3.5mmシングルエンド出力)。外形寸法は34.6W×65H×15Dmm、質量は約50g

付属品として専用レザーケース、USB Type-C to Cケーブル、USB Type-C to Lightningケーブル、USB Type-C to Aアダプタなどを同梱する。なお、ケースのカラーは“Nunchaku”の製品名からブルース・リーを連想したイエローを採用している。

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