公開日 2011/09/01 14:02

<IFA2011>パナソニック、クラウド型サービス「VIERA Connect」を本格展開

ロンドン五輪の3D生中継も発表
パナソニックはベルリンのメッセ・ベルリンにて現地時間31日、IFA展示に先立ちプレスカンファレンスを開催した。

■2018年にグリーンテクノロジーのナンバーワンカンパニーへ

パナソニックはまず、電池事業への取り組みを解説。三洋から買収した同社の電池・太陽光発電のテクノロジー実績を紹介した。

パナソニックのバッテリーテクノロジーを用いて製造された電気自動車のスポーツカーで颯爽と登場した Panasonic Europe Ltd. Chairman & CEOのLaurent Abadie氏

津波被害を受けた地域の電話、テレビ、放送など様々なインフラ復興に向けた電源供給など支援の実績を紹介。2018年にグリーンイノベーションカンパニーナンバーワンを目指すとした。

2018年にグリーンテクノロジーのナンバーワンを目ざす構想を示した

日本の藤沢市で参加しているスマートタウン構想についてもビデオで紹介。通信を行って室温を自動調整して節電するエアコンや、電気自動車への給電も可能な蓄エネ電池などを紹介し、様々なエコ製品を使って街全体をスマート化し、エコロジーに取り組む計画を紹介した。

全体でEVシェアなどを行うスマートタウン、藤沢市の街全体が、未来に向けたテクノロジーのショーケース、と解説

■ロンドン五輪の3Dライブ中継とパートナーシップ

パナソニックは、2012年に開催されるIOCロンドン五輪についても、世界初の3Dライブ放送を行うためのオフィシャルパートナーシップを締結したことを発表した。

登壇したPanasonic Corporation Mangaging Excetive Office, Corporate Communications の鍛治舍巧氏

1984年以来、過去20年以上にわたってサポートした実績をアピールするとともに、2016年のリオデジャネイロ五輪までサポートすることも紹介した。

1992年のバルセロナ五輪でのデジタルVTR導入、2008年の北京のデジタルHD五輪に続き、2012年を最初の3Dライブオリンピックとして位置づけた

同社はまた、フル3D放送に向けて2眼のフルHD 3Dカムコーダー、3Dモニタ、ライブ放送プロダクションを提供することも説明した。

OBSのManolo Romero氏は今回のオリンピック中継について、オリンピック史上初の3D中継となることを強調。3D放映化が予定されている競技は、開閉会式、体操、陸上、水泳、ダイビングなどの主要競技で合計約200時間以上になる。

■スマートTVはクラウド型の「VIERA Conncet」構想を披露

薄型テレビへの取り組みでは「ネットワーク」「デザイン」「エコ」「高画質」「簡単操作」を訴求し、特にネットワークの重要性を強調。「Smart VIERA」として展開していく。

Panasonic Corporation AVC Networks Company Senior Vice PresidentのMamoru Yoshida氏

パナソニックの薄型TV戦略ではフルHD 3DとIPTVが核として位置づけられている

クラウド型の「VIERA Connect」構想についても改めてアピール。クラウドを利用することで無限にアプリを増やせるメリットを強調した。Ajax CEプラットフォームによるグラフィカルなGUIのメリットも訴求し、スカイプなどのソーシャルネットサービス、ゲームなどのアプリがテレビで楽しめると説明した。

「VIERA Connect」は「Appsによる接続」「コミュニケーション」「既存デバイスとの接続」「屋外デバイスとの接続」をアピール

「VIERA Connect」は「VIERA Cast」の発展系と位置づけられ、既存の機種もソフトウェアアップデートで対応が可能になっている


「VIERA Connect」に提供されるアプリケーション

アプリケーションは特にヨーロッパでは、ローカルなキラーコンテンツを用意する


「VIERA Connect」のデモには、Panasonic Marketing Europe GmbHのGeneral Manager TV Business 、Fabien Roth氏が登壇

ビエラコネクトマーケットも用意され、アプリケーションや周辺機器を販売する


ゲームも強化されておりネットワークによるマルチプレイにも対応する

Twitterはテレビ放送との2画面表示対応で実況にもできる仕様。文字入力は「VIERA Remote」で、iPadも使える

■3Dカメラ「HDC-Z1000」とWi-Fi対応の新LUMIXを発表

3Dカメラの新製品としてパナソニックの「HDC-Z1000」も紹介。プロ向けの製品で、3MOSの2眼でF1.5レンズを搭載。45cmまでの3Dマクロ撮影に対応し、トリプルマニュアルリング、XLRターミナルなども備える。

3Dカメラの新製品「HDC-Z1000」

そのほかイメージング系の製品では、LUMIX FX90、LUMIX FZ150を紹介。Wi-Fiと接続できるモデルで、iPhoneやAndroid端末にデータを転送できる。また家庭内でPCにバックアップもできるという。

Wi-Fi対応の新LUMIXの2モデルを発表した

デジタル一眼のLUMIX Gでは、新レンズのXレンズを紹介。日本で発表済みの電動ズーム付きのレンズ2製品を紹介した。

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