HOME > ニュース > ソニー、「キュリオシティ」から「Sony Entertainment Network」へプラットフォームを再編

アカウント運用もより簡潔に

ソニー、「キュリオシティ」から「Sony Entertainment Network」へプラットフォームを再編

公開日 2011/09/01 06:11 ファイル・ウェブ編集部:山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーはIFA2011会場で8月31日に行ったプレスカンファレンスにて、ネットワークサービスプラットフォーム「Qriocity(キュリオシティ)」を再編し、新たに「Sony Entertainment Network」として同日からスタートさせることを発表した。


新たなエンターテインメント・プラットフォームとなる「Sony Entertainment Network」を発表
ソニーは昨年の4月にアメリカで、ネットワーク対応商品向けのVODサービス「Video On Demand powered by Qriocity」を開始し、IFA2010では同年秋から英/独/仏/伊/西の5カ国への展開を発表した。以後2010年末には音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity」をイギリスとアイルランドでスタートさせ、サービスの内容、および利用可能な地域を拡大してきた。今回「Qriocity」の開始以来およそ1年半で、映像・音楽配信サービスのプラットフォームを再編し、新たに「Sony Entertainment Network」として再出発することが明らかにされた。


Video Unlimited/Music Unlimitedがヨーロッパの主要国でスタートする
再編の第一段階として映像配信サービスの「Video On Demand powered by Qriocity」は「Video Unlimited」として、「Music Unlimited powered by Qriocity」は「Music Unlimited」として改称され、これまでQriocityとして展開してきた9カ国で8月31日からサービスが切り替えられた。

プレスカンファレンスでは、ソニー(株)代表執行役 副社長の平井一夫氏より、両サービスの対応地域・対応製品を今後拡大していくことも発表。全世界で約1,000万曲の音楽コンテンツを有する「Music Unlimited」については、2011年中に新しくオランダ/ベルギー/スウェーデン/デンマーク/ノルウェー/フィンランドでサービスが開始される。また海外で発売されているポータブルオーディオプレーヤー“Walkman”の「NWZ-A860/S760/E460」シリーズ(関連ニュース)がMusic Unlimited対応になる。


Sony TabletもSD画質の「Video Unlimited」に対応。コンテンツや再生方法などは対応デバイスごとに最適化された状態で提供される
また、これまでヨーロッパでは「BRAVIA Internet Video channel」やPlayStation Networkのビデオ・ストアなど、異なるVODサービスごとに管理する必要があった利用アカウントについても、「Sony Entertainment Network」のアカウントで一元管理できるような仕組みが構築されるという。

また映像・音楽サービスのほかにも「例えば“Reader Store”の電子書籍サービスやゲームコンテンツなど、ソニーが提供する様々なオンラインサービスについて、将来的にはSony Entertainment Networkのプラットフォームに組み込んでいくことなども検討している」(ソニー展示説明員)という。

今年の1月から日本国内でもサービスが始まっている「Video On Demand powered by Qriocity」についても、「Video Unlimited」に切り替わる。なお「Music Unlimited」の国内導入については、「現在のところはまだ検討段階」(ソニー展示説明員)という。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE