東芝松下ディスプレイテクノロジー、東芝の100%出資子会社へ

（株）東芝とパナソニック（株）は、両社の合弁会社「東芝松下ディスプレイテクノロジー（株）」を東芝の100%出資子会社とすることを発表した。株式譲渡日は4月28日。これにより社名は「東芝モバイルディスプレイ株式会社」と改められる。

東芝松下ディスプレイテクノロジーは、2002年の設立以来、中小型液晶および有機ELディスプレイの製造・販売を行ってきた。しかし売価の下落や、昨年来の急激な需要減を受け、業績は大幅に悪化。先日お伝えしたように（関連ニュース）、生産コスト見直しと集約を行い、一部製造ラインの閉鎖など構造改革を行っていた。

今回の経緯について両社は「TMDを東芝グループの単独経営とすることで、意思決定のさらなる迅速化を図り、抜本的事業構造改革を加速していく予定」とコメントしている。今後は有機ELディスプレイを成長の柱とし、事業強化に取り組んでいくとのことだ。