公開日 2008/09/05 10:44

<CEDIA2008:パイオニア>9Gパネル搭載“KURO”テレビ&モニター新モデル登場

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パイオニアのブースでは、同社が開発した最後の自社生産プラズマパネル“9G”を搭載した50V型のモニターや、プラズマテレビ2機種が発表された。

■9Gパネル搭載のKUROテレビ&モニター

国内では、すでに60V型のプラズマモニター「KRP-600M」(関連ニュース)が発売され、AVファンから高い評価を得ている。9Gパネルでは、蛍光体やデバイス、パネル駆動回路を改良。予備放電をさらに低減。黒の輝度を前モデル比約5分の1に抑え、100,000対1という高コントラストを実現している。

今回、CEDIAの会場で発表されたのは、50V型のプラズマモニター「PRO-101FD」と、50V型のプラズマテレビ「PRO-111FD」、同じく60V型のプラズマテレビ「PRO-151FD」。なお、プラズマテレビについては、チューナーや入出力端子は別筐体のメディアレシーバーに内蔵され、モニターと専用ケーブルで接続する。

9Gパネルを搭載した50インチのモニター「PRO-101FD」

9Gパネルを搭載しコントラスト比10万対1を実現した50V型プラズマテレビ「PRO-111FD」

101FDは5,500ドル程度、151FDは7,000ドル程度で販売され、すでに出荷を開始したという。3機種とも、日本で販売されることが予想される。

また、KUROモニターとKUROテレビの間には、北米や欧州で展開している“KUROプロジェクター”の姿も見られた。外見を見ればベースがどのモデルかは予想できるが、パイオニア独自のチューニングも施されているという。

“KURO”ブランドのプロジェクター。パイオニア独自のチューニングが施されている


■BDプレーヤー「BDP-LX91」北米版を実機展示

さらに、先日日本で発表された「BDP-LX91」(関連ニュース)の北米モデル「BDP-09FD」もCEDIA開幕と同時に発表された。日本を含め、実機が展示されるのは今回が初めてとなる。ブースではパーツをブロックごとに分解したモデルも用意され、内部構造がよく理解できる仕掛けになっている。デジタル回路は下段に、アナログ系は上段に配置する2層構造シャーシを採用。電源もデジタルとアナログそれぞれ別に、強力なものが搭載されている。また、音声DACはBDP-LX71同様8ch全てにWolfson社のWM8740を採用。さらに、各chにDACからデュアル出力することでアナログ音声出力時の音質を高めている。価格は2,199ドル程度になる見込みで、2008年中に出荷を開始する。

日本の「BDP-L91」の北米モデル「BDP-09FD」

BDP-09FDの背面端子部

BDP-09FDの内部構造が一目でわかる分解モデル

そのほか、BDプレーヤーでは「BDP-51FD」と「BDP-05FD」を展示。どちらも国内の「BDP-LX71」相当のモデルで、05FDはELITEブランドで販売される。51FDと05FDの仕様は、05FDの端子に金メッキが施されている程度で、ほとんど違いはないという。

またAVアンプでは、「SC-LX90」の北米モデルに加え、国内の「VSA-1018AH」相当となる「VSX-03TXH」や「SC-07」なども展示されていた。なおSC-07は、ICEpowerと共同開発したクラスDアンプを搭載している。価格は2,200ドルで、8月に発売を開始した。

国内の「VSA-1018AH」相当となる「VSX-03TXH」

AVアンプ「SC-07」


■埋め込みスピーカー市場に参入

北米では壁や天井などに埋め込むスピーカーがホームシアター市場の中心。この市場にパイオニアが本格的に参入し、一挙にスピーカー16モデル、サブウーファー4モデルを投入する。「北米ではスピーカークラフトなど国内メーカーが強く、インストーラーは製品ラインナップの豊富さを重視する傾向にある。このため、立ち上げと同時に多くの製品を揃えた」(同社)という。一部出荷を開始しているモデルもあるが、ほぼすべてのモデルが12月に発売を開始する。

パイオニアの埋め込みスピーカーのラインナップ。一挙に16モデルを揃えてきた

16モデルが揃うだけあり、価格のレンジも広い。インウォールタイプでは、ペア375ドルのモデルから、1台1,999ドルのモデルまでが用意されている。なお、最高級の製品には、S-3EXと同じCSTと、S-1EXに搭載したものと同じウーファーが搭載されているというから、その性能の高さを推し量ることができる。

これがS-3EX/S-1EXと同じユニットを搭載したインウォールスピーカー。贅沢!

幅広い価格帯の製品を取り揃える

かなり力の入ったラインナップだけに国内での展開も期待したくなるが、同社によると今のところ日本で販売を行う予定はないという。

(Phile-web編集部・風間)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX