ルネサス、携帯機器用途に「VC-1」デコード機能搭載のデバイスを開発

（株）ルネサス テクノロジは、携帯機器用途としてVC-1規格のデコード機能に対応したハードウェアIPを開発したことを発表した。

本製品では、他の動画像圧縮規格であるMPEG-4とH.264/MPEG-4 AVCのエンコードとデコードが可能な既存のLSIである「VPU4（Video Processing Unit 4）」に、VC-1規格対応のデコード機能を追加したものとなる。IPの動作周波数が66MHzの時に、水平720画素×垂直480ラインの画面を30フレーム/秒で処理することができる。これにより、携帯機器からWebサイト上のVC-1で圧縮されたコンテンツにアクセスし、通常のTV相当の滑らかな表示で再生できるようになるという。

今回VC-1のデコード機能を追加するあたっては、MPEG-4、H.264の圧縮規格と共通となる処理は回路を共有化している。VC-1デコード機能で使用する内部メモリーに関しても、既存の内部メモリーと共有化を図り、回路規模の増加を抑えている。

回路の動作について工夫が加えられ、コンテンツの内容により動作が不要である回路ブロックへのクロック供給を停止させ、低消費電力化に結びつけている。

同社は本製品を搭載したLSIを使用することで、多様なコンテンツに対応したアプリケーションが開発できるものとしており、2007年後半の実用化を検討している。

【問い合わせ先】
（株）ルネサステクノロジ
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（Phile-web編集部）